バンタム級タイトルマッチ5分5R。ヌルマゴメドフ2位。
王者ドバリシビリは初防衛戦。スターリングが王者だった当時は、同門で友人ということもあり挑戦の機会がなかったが、スターリングを破ったショーン・オマリーのタイトルに昨年9月に挑戦。4Rまでタックルからのテイクダウンでオマリーを封じ込め、最終ラウンドにオマリーの蹴りでボディを効かされるも、逃げ切って勝利。フェザー級王者イリア・トプリアに続きジョージア人2人目の王者となった。テイクダウン数85回(13試合)はジョルジ・サン・ピエールの90回(22試合)に続くUFC史上2位。34歳。
ヌルマゴメドフは引退した従兄弟のハビブ、来週Road to Dubaiで防衛戦を行う弟のウスマンに続き、無敗での王座戴冠を狙う。強すぎるがゆえに、対戦を避けられていたため、なかなかランカーとの対戦が実現せず、前戦で初めてランカーのコーリー・サンドヘイゲンとの対戦が実現。スタンドでサンドヘイゲンのバックを奪い、スクランブルで逃れようとするサンドヘイゲンからしっかりとバックをキープし続けての判定勝ち。ムエタイのキャリアもあり、キック世界王者のサンドヘイゲン相手に打撃でも上回って勝利している。UFCではまだテイクダウンを許したことがない。29歳。
オッズでは挑戦者ヌルマゴメドフがフェイバリットとなっている。
オーソドックスのドバリシビリにヌルマゴメドフはサウスポー。前蹴りで牽制するヌルマゴメドフ。カーフを蹴ったドバリシビリ。遠い間合いで牽制する両者。ワンツーを打ち込んだヌルマゴメドフ。ドバリシビリは右オーバーハンドから組みに行く。一瞬バランスを崩したヌルマゴメドフだが、立て直して離れた。ワンツー、前蹴りを放つヌルマゴメドフ。ドバリシビリは飛び込みから左右のパンチを振る。また飛び込むと今度はタックルにつなげた。受け止めたヌルマゴメドフに対し、離れ際に右を入れるドバリシビリ。距離がつまりパンチを入れるドバリシビリにヌルマゴメドフはシングルレッグ。ドバリシビリこらえる。離れた。ヌルマゴメドフがミドルからタックルへ。受け止めたドバリシビリ。また離れ際にパンチを入れる。ヌルマゴメドフが詰めてワンツーを放つと右がヒット。一瞬ぐらついたドバリシビリ。残りわずかだが、両者距離を詰めずに様子見したまま、1R終了のホーンを聞いた。
2R。中央で構えるヌルマゴメドフ。ドバリシビリは飛び込んで右を入れるが、ヌルマゴメドフも飛び込んでの左を返す。ドバリシビリは右オーバーハンドを放ちながらニータップを狙ったが、パンチで引き剥がしたヌルマゴメドフ。ドバリシビリがパンチを入れるとタックルにつなげようとしたが、足に触らせないヌルマゴメドフ。しかしヌルマゴメドフの飛び込みに合わせてシングルレッグに。クラッチしたが、逆にバックに回るヌルマゴメドフ。バックに回って左足をフックしハーフバックでグラウンドに持ち込んだ。足のフックを解除して立ったドバリシビリ。スタンドバックから、クラッチを切って離れた。ドバリシビリがまた右オーバーハンドを放ちながらニータップにつなげるが掴ませないヌルマゴメドフ。ヒザを腹に打ち込むヌルマゴメドフ。今度はヌルマゴメドフがタックル。切ったドバリシビリ。ドバリシビリがパンチで詰める。ケージを背負ったヌルマゴメドフに四つで組み付いたが、ヌルマゴメドフが押し返して離れた。残り30秒。左ミドルから右オーバーハンドを入れたヌルマゴメドフ。ドバリシビリがパンチから組んでテイクダウンを狙うも離れたヌルマゴメドフ。2R終了。
3R。前蹴り・ジャブで牽制するヌルマゴメドフ。ドバリシビリがまた右オーバーハンドからニータップ。そのままバックを狙うが、回らせずに離れたヌルマゴメドフ。ドバリシビリの右にヒザを合わせるヌルマゴメドフ。またパンチからシングルレッグに入るヌルマゴメドフだが切られた。左右のパンチを振りながら詰めるドバリシビリ。ヌルマゴメドフがタックルに入るが切った。ドバリシビリシングルレッグ。倒した。押さえ込まずに指を指してアピールしたドバリシビリ。またタックルに入るとテイクダウン。しかしヌルマゴメドフは倒された勢いでスイープを仕掛けて立ち上がる。離れた。パンチで出たドバリシビリにヌルマゴメドフがシングルレッグ。スタンドバックに回って後方に引き込もうとするヌルマゴメドフだが、両手を広げて倒されないアピールをするドバリシビリ。一瞬倒されたがすぐに立った。スタンドバックのまま3R終了。
4R。ドバリシビリがシングルレッグからバックに回ろうとしたが放した。また詰めたドバリシビリ。シングルレッグで倒した。立たれるとすぐに離れる。しかしまたシングルレッグでテイクダウン。ヌルマゴメドフが立つと離れた。右を入れたドバリシビリ。ヌルマゴメドフは口が半開きで疲れが見える。ドバリシビリがパンチで出るとヌルマゴメドフはタックルに入るが、振りほどいたドバリシビリ。パンチで出たドバリシビリにまたシングルレッグ。しかし倒せない。パンチを入れて引き剥がしたドバリシビリ。ボディを入れるドバリシビリ。ヌルマゴメドフのシングルレッグを引き剥がす。またタックルに入るが切ったドバリシビリ。ケージに押し込むとドバリシビリがダブルレッグ。テイクダウン!背中を向けて立つヌルマゴメドフ。ドバリシビリはバックからパンチを入れる。4R終了。
5R。バックブローを見せたドバリシビリ。飛び込んでタックルに。受け止めたヌルマゴメドフ。ドバリシビリはすぐに離れる。今度はシングルレッグ。振って倒そうとするがこらえたヌルマゴメドフ。さらにシングルレッグを仕掛けてこらえたヌルマゴメドフだが、今度はケージに詰めてダブルレッグに。ヌルマゴメドフは左腕を小手に巻いてこらえた。ヌルマゴメドフがタックルに入るが足に触らせずに切ったドバリシビリ。タックルのフェイントからパンチを入れるドバリシビリ。ドバリシビリまたタックルへ。こらえたヌルマゴメドフ。またタックルに入るドバリシビリを切ってパンチを入れた。残り1分。ハイを放つヌルマゴメドフにドバリシビリの右フックがヒット。ぐらついたヌルマゴメドフ。ドバリシビリシングルレッグからテイクダウンするが、押さえ込まずにアピールする。またタックルへ。バックに回ったドバリシビリが後方に倒した。ドバリシビリは自ら立つと、最後に距離を取り勝利をアピールしタイムアップ。
48-47、48-47、49-46の3-0でドバリシビリが王座防衛!
勝ったドバリシビリは「世界中のジョージア人のみんなありがとう。足を怪我していたが、UFCは自分にすべてをくれたから、がっかりさせられなかったんだ。ウマルはいい選手だ。自分はアンダードッグだったが、自分を信じていた。誇らしく思っている。今日引退してもいいくらいだ」とコメント。
敗れたヌルマゴメドフは、「接戦だった。負けたとは思わなかったが、1Rの後は手を怪我したから全力を出せなかった。でもジャッジと争うつもりはない。もう一度試合を見直すよ」と語った。