【ACA107】何とオレッグ・ボリソフが、無名のナシュコ・ガラエフのロー、ヒザ蹴りに下る……

<バンタム級/5分3R>
ナシュコ・ガラエフ(ロシア)
Def.2-1
オレッグ・ボリソフ(ロシア)

長身、リーチで優るガラエフが左ジャブを伸ばし、右前蹴りから右ローを蹴っていく。ボリソフも右ローを返し、ジャブをブロックする。前蹴り、右アッパーと下からの攻撃で顔面を狙うガラエフに対し、ボリソフは鋭い踏み込みを見せて左を振るう。さらに右オーバーハンドを放ったボリソフだが、右ローで体が持っていかれそうになる。ガラエフは前蹴り、ローと鋭い蹴りを見せ確実に右ローでボリソフを削っていく。ボリソフもローを返し左ミドルを入れる。パンチの距離になれないボリソフに対し、ガラエフも蹴りの距離で戦う。右ストレートから左フック、ワンツーを繰り出したボリソフだが、ガラエフが前蹴りとヒザ蹴りを狙うなど、足技でガラエフが試合をリードした。

2R、ガラエフはジャブを伸ばし、右フックを狙う。ボリソフは右ロー、ガラエフのフェイクに体が反応している。ガラエフは右ローを蹴られ、左ジャブを届かせる。ローで体が流れたボリソフはローを返すと、フックの交換で空振りしたガラエフがバランスを乱す。左に回りながら蹴りを出すガラエフとの距離を詰めたボリソフが、右フックを打ち込む。さらにボディも入れたボリソフだが、近くなり過ぎたか右を被弾する。

ここで下がらずさらに踏み込む選択をしたボリソフの右オーバーハンドを受けたガラエフがケージまで吹っ飛ぶんで倒れる。アッパーの追い打ちにも組んでいったガラエフだが、立ち上がることはできず引き込む。ボリゾフは蹴り上げで立ち上がりそのままタイムアップまで待った。

最終回、左ジャブから右の蹴りを繰り出すガラエフだが、ボリソフの動きに過剰に反応してしまい、動きがドタバタしてくる。それでもローを蹴ったガラエフに対し、ボリソフは左ボディフック、左をフックを狙う。ここでガラエフのヒザ蹴りがボリソフの顔面を捕え、一瞬動きが止まる。すぐに前に出てパンチを振るうようになったボリソフがワンツーも、左フックに右を合わされて再び動きが止まってしまう。

ボリソフは動きが戻らないまま試合は残り1分に。右フックを打ったボリソフは、直後に左を被弾。ガラエフはヒザ蹴りの着地にダブルレッグを合わせるが、飛び上がるように背中を見せて足を抜く。このまま徹底打はなく、タイムアップに。ボリソフは心なしか、足を引きづっているようにも見えた。

結果、これまでの戦績が6勝5敗だったガラエフがタイトル挑戦経験が2度あるボリソフをスプリットで破った。


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