【DEEP97】2Rにダウンの応酬、ピンチをしのいだ牛久絢太郎が3Rにドミネーターをドミネイトし新王者に

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【写真】昨日の修斗、昼のGrachan、そしてDEEPと激闘、名勝負が見られた2日間──トリは牛久の王座奪取だった(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

<DEEPフェザー級選手権試合/5分3R>
牛久絢太郎(日本)
Def.4-1:29-28.29-28.29-28.28-28Must.28-29
弥益ドミネーター聡志(日本)

まず左ローを蹴った牛久が、左ミドルハイを繰り出す。フェイクを多用し独特のステップを踏む弥益にローを入れる。近づくとワンツーを放った弥益だが、牛久に組まれボディロックテイクダウンを許す。弥益はキムラを狙うも、足を制しておらず牛久が逆に腕十字を伺う。起き上がりつつ、腕を抜いた弥益がサッカーボールキックを狙う。

試合がスタンドに戻ると牛久は首相撲から押し込むが、弥益が離れる。右っパー、跳んで前に出るチャンピオンと挑戦者が同時に右フックを放つ。この距離は弥益のモノではないが、離れて左ジャブ、、続く右フックは空振りに。左目の下が赤くなっている牛久は、ボディを入れる。右オーバーハンドをかわして右を入れた弥益は、右を振ろうとしたところでダブルレッグを決める。キムラクラッチを取らせずボディロックの牛久は、終了間際のキムラをガードのなかで防ぎ、初回をリードした。

2R、関節蹴りに左ミドルを返した牛久は右に合わせてクリンチ、ケージに弥益を押し込む。牛久は自ら離れ左ミドル2発、弥益は飛び込んでヒザを入れる。低い姿勢で組んだ牛久は、弥益のフェイントに惑われず自分の戦いを続けている。ケージ際から離れた両者、弥益の左に動きが落ちたかのように見た牛久が逆に左でダウンを奪う。

弥益はバックを許しキムラも、マウントを取った牛久だが、このまま牛久がリバーサル──スタンドに戻ると。腹を殴った牛久は組んで削りつつ、離れて左ボディを狙う。牛久は構えを変えながら右ミドル。続くシングルを切ってヒザ蹴りを顔面に届かせる。

この一発で倒れた牛久にサッカーボールキック、それでも足を掴んでくると寝ころんだ状態で蹴りを続ける。必死の組みで、殴られならも状チアを起こしてスクランブルに持ちこんだ牛久はラウンド終了に持ち込んだ。

最終回、前に出る牛久にカウンタ―を狙う弥益は、組み際にヒザを入れる。それでも押しこんだ牛久がテイクダウン。弥益はここもキムラに入り、ハーフで極めに掛かる。頭をケージ中央に向け、キムラを支点にバックを取った弥益だが、前方に落とされる。逆にバックに回った牛久に対し、弥益はここでもキムラへ。

牛久はこれを振り切り、肩固めを仕掛ける。体を捻って防いだ弥益は数ランブル狙いもバックを譲ってしまう。足を払って前に落とした牛久は立ち上がってサッカーボールキックからスタンプを狙う。ここで足を絡ませてバックに回った牛久は、キムラを防ぎつつ両足をフックしていく。肩固めへ移行した牛久は、横から絞めタイムアップを迎えた。

その瞬間、腹這いになってから体を起こした弥益は、牛久の肩を抱いて笑顔で何かを語りかけた。結果、4-1で牛久が判定勝ちし、その腰にベルトが巻かれた。


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