UFC on ESPN+53:セミファイナル・アンドレイ・アルロフスキー vs. カーロス・フェリペ

ヘビー級。

元王者アルロフ42歳、2戦続けてのセミ登場。とはいえ、今回は繰り上がりでのセミで、前回はセミで欠場した選手の直前の代役での出場だったが。MMA通算20敗は、クレイ・グイダの21敗に続いて、現UFC契約選手で2位。それだけ負けても続けられているというわけだから、不名誉な記録とばかりは言えない。緊急出場だった前回はUFC復帰戦で勝利して2戦目のチェイス・シャーマン相手に打撃のヒットで上回り判定勝ち。歴戦のダメージで打たれ弱くなっている上に、最近は攻撃力も落ちており、6年間フィニッシュ勝利がない。その分、相手の攻めをテクニックで凌いで生き残っている。

16歳年下・26歳のフェリペはUFCデビュー戦でセルゲイ・スピヴァクにテイクダウンされると寝技がザルで判定負け。そこから3連勝中。とはいえ、ド前座戦線でここ2試合はスプリット判定勝ち。ボクシングがバックボーンのストライカーで、体型の割にスピードがあるパンチが武器だが、パンチの手数よりも試合中の挑発行為の方が多い。

カーフキック、ミドル、インローで距離を取って蹴りを入れるアルロフ。フェリペはカーフキックの時のみ首を振って効いてないアピールする。逆にわかりやすい。ミドルを入れるアルロフ。フェリペがパンチを打ち込むとバックステップし距離を取る。インロー、ミドル。フェリペが右フックを振り回すが空振り。アルロフパンチのコンボから左ハイ。フェリペ距離を詰めてきた。アルロフサークリングし距離を取るが、ケージに詰まったところで右ボディをもらう。またカーフキックを入れたアルロフ。残りわずかでまたパンチ連打から左ハイ。ホーン。

1R手数でアルロフ。

2R。フェリペ圧を強めてきた。アルロフも前に出てパンチを入れる。出てくるフェリペにパンチ連打。バックブロー。攻撃をもらうと首を振って効いてないアピールするフェリペ。出てくるフェリペを闘牛士のようにしのぎながらパンチを入れていく。飛び込んでアッパー。カーフキック。フェリペも飛び込んでくるアルロフにパンチを合わせようとしているがヒットしていない。前に出てクリンチしたフェリペだが膝を入れて離れるアルロフ。フェリペのパンチをヘッドムーブでかわしてパンチを入れるアルロフ。フェリペのパンチもかすめてきている。アルロフバック肘。フェリペがパンチを合わせる。ホーン。

2Rアルロフ。しかし一発でも入ると打たれ弱くなっているだけにわからない。

3R。アルロフさすがに疲れているのかちょっとスピードが落ちている。ケージを背負ったところでフェリペが肘で飛び込みパンチ連打を打ち込む。このラウンドは詰められているアルロフ。またケージ際でパンチを貰いクリンチで凌いだ。フェリペ左ボディから右。アルロフも打ち返すがまた首を振ってアピールするフェリペ。組んで押し込むフェリペ。アルロフ打ち返したが動きがガクッと落ちた。カーフキックにパンチを合わせたフェリペ。アルロフスリップか効いたのか膝をつく。バックからパンチを入れるフェリペ。アルロフ立った。フェリペ離れる。アルロフ手を出していく。攻めないといけないフェリペだが、フェリペもスタミナが切れている。両者お見合い。疲れて手が出ない。クリンチしてケージに押し込んだフェリペだが動きがなくブレイク。残り30秒。フェリペ出られない。アルロフがパンチ、ミドルを入れる。両者試合終了前に手を上げて勝利アピール。タイムアップ。

三者29-28でアルロフ勝利。

フェリペはおかしいだろと抗議のアピール。手数で見ると2Rは五分だったが、落としていたとしても別におかしくはない。

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