UFC269:第8試合・ペドロ・ムニョス vs. ドミニク・クルーズ

バンタム級。ムニョス8位、クルーズ9位。

ランキング5位~10位あたりが定位置のムニョス。ここ4戦は現王者スターリング、レジェンドのエドガー&アルドに敗れて1勝3敗。ただし負けた試合も一方的ではなく、見せ場は作っていた。得意技はギロチン。コーディ・ガーブラントからは1RKO勝ちしている。

元王者のクルーズは36歳に。UFCでは10年間でコーディ・ガーブラントとヘンリー・セフードにしか負けていない(ただし、勝った試合も6試合で、トータル8試合しかしていないが)。一世を風靡した変則ステップからの打撃も、2016年から3年半のブランクは大きく、セフードにキャリア初のKO負けを喫すると、今年3月にはノーランカーのケイシー・ケニーと対戦。かつてのステップは見せるものの、タックルは切られ、打撃の手数は五分で、ギリギリのスプリット判定勝ち。しかしかつてのトップファイターがランク外の選手相手に懸命に勝ちに行く姿は胸を打つものが合った。

クルーズステップ。ムニョスのハイは空振り。飛び込んでワンツーを入れたクルーズ。ムニョスのカーフキックをキャッチしてテイクダウンを狙ったが倒せず。間合いを詰めるクルーズ。が、左をもらってクルーズダウン!間合いを詰めたムニョスがケージ際でパンチを打ち込むとクルーズまたダウン!しかしそのままシングルレッグで凌ぐ。ムニョスはリバースクルスフィックスを狙うが、クルーズ立って離れた。しかしまだふらついている。ムニョスの飛び込んでのパンチを貰う。パンチで出るがムニョスが打ち返しヒット。ステップがなくなっているクルーズ。クルーズがパンチで出るとムニョススリップダウン。がぶるクルーズだがムニョスすぐ立って振りほどく。パンチで出るクルーズだが距離が遠くヒットせず。ムニョスの打ち終わりにクルーズのパンチがヒット。連打を打ち込む。ホーン。

1Rムニョス。クルーズかなりダメージがありそうだったが、どれだけ回復するか。

2R。ムニョスの蹴り足を取ったクルーズだが、放してパンチ連打を入れる。またムニョスの左をもらったクルーズ。ムニョスのミドルをキャッチしたクルーズ。テイクダウンを狙ったが倒せず。クルーズワンツー。間合いを詰めていく。ムニョスはカーフキック。ちょっと嫌がったクルーズ。ムニョスのタックルは切る。クルーズパンチ連打で出る。残り1分。クルーズパンチのラッシュ!ムニョス打たれながらも出ていくが距離を取るクルーズ。パンチからカーフキック。手数が非常に多いクルーズ。ホーン。

2Rは手数でクルーズ。ダメージも抜けたか。

3R。パンチをどんどん入れていくクルーズ。ムニョスが逆に詰めていくが、先にパンチを当てるクルーズ。間合いに入るとどんどん手を出すクルーズ。ムニョス間合いに入れない。飛び込んでパンチを打ち込むムニョスだがクルーズがタックルで凌ぐ。離れた。クルーズのワンツーがヒット。またワンツーがヒット。ムニョスがパンチを返すが空を切る。パンチとタックルのフェイントを混ぜてとにかく手を出し続けるクルーズ。残り1分。手数で押すクルーズ。タックルのフェイントからパンチ。タイムアップ。

三者29-28でクルーズ勝利。

1Rに2度ダウンを喫した時は終わったと思ったが、そのラウンドも凌ぐだけでなく手を出していき、2R以降盛り返しての逆転勝ち。またタイトル戦線まで行けるかは微妙だが、KO負け寸前から生き残ったのは、無傷で圧勝するよりも強さを感じた。

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