UFC274:セミファイナル・ローズ・ナマユナス vs. カーラ・エスパルザ

女子ストロー級タイトルマッチ。エスパルザ2位。

7年半前のTUF20決勝戦・初代女子ストロー級王座決定戦で対戦して以来の再戦。当時はナマユナスは公式戦わずか4戦目で、当時の世界最強の座であるInvictaのストロー級王者エスパルザが順調に勝利。その後、女子ストロー級はヨアンナ・イェンジェイチックがタイトルを奪取し、2年半、5年に渡りタイトルをキープ。そのヨアンナを下し、ダイレクトリマッチでも破ったのがナマユナス。ナマユナスは初防衛戦でアンドラジに敗れたが、アンドラジに勝ったジャン・ウェイリーをKOし再戴冠。ここでもダイレクトリマッチが組まれたが判定勝ちで返り討ちにした。

もともとはグラップラーだったナマユナスだが、今ではトップストライカーのナマユナスやウェイリー相手に打ち勝つだけの打撃スキルを身に着けている。また、再戦にめっぽう強く、ティーシャ・トーレス、ヨアンナ、アンドラジ、ウェイリーと、初戦の勝ち負けに関わらず、2戦目ではすべて勝利している。

一方、エスパルザはタイトル陥落後、試合がコンスタントに組まれず、勝手は負けるを繰り返していた。2019年から3年間で5連勝し、ようやくタイトル再挑戦の機会を掴んだ。バックボーンのレスリングで泥臭くテイクダウンを奪って勝利するスタイル。テイクダウン42回は女子ストロー級最多。こちらは以前からスタイルは変わっていないが、しぶとさが増している。

アメリカ人同士の対戦だが、会場は初代王者エスパルザにブーイング、現王者ナマユナスには大歓声。

距離を取って様子見するナマユナス。手が届かない間合いで両者様子見。スーパーマンパンチを見せたエスパルザだが届かず。2分経過しまだコンタクトなし。詰めてパンチをはなったエスパルザだがナマユナスかわした。2分半でエスパルザの左がようやくヒット。ナマユナスのジャブもヒットするがまだ両者の間合いが遠い。ジャブを当てたナマユナス。ほぼヒットがないまま残り1分。詰めてパンチを放ったエスパルザだがかわされる。時間がないが出ていかないエスパルザ。ホーン。

1Rナマユナス。スタッツだと打撃のヒット数は両者3発のみ。ここまで手数が少ないのはタイトルマッチでは過去に前例がないのでは。

2R。またステップが続くが、1分すぎにエスパルザシングルレッグ。しかし切って離れたナマユナス。また見合いが続く。左を当てたエスパルザ。両者手数がないまま残り1分。ナマユナスのジャブが空振りとなり、エスパルザはそこにローを当てる。エスパルザ飛び込む振り。最後に前蹴り。ホーン。

2Rスタッツはエスパルザ4・ナマユナス2。ナマユナスは飛び込んでくるのを待っていて、エスパルザはナマユナスの隙を待っていて、お互い出ようとしない。

3R。若干距離が詰まってきた。パンチが届く距離。ナマユナスのパンチにエスパルザタックル。テイクダウン!しかしナマユナスすぐ立って離れた。詰めていったがエスパルザがパンチを当てる。エスパルザタックルで飛び込むがパンチをヒットさせた。詰めていいくエスパルザ。ナマユナスは距離を取りつつ、入ってくるところにパンチを合わせようとする。また距離が遠くなった。残り1分。また見合いが続き会場ブーイング。飛び込んだエスパルザだがかわされる。ホーン。

3Rはテイクダウンもありややエスパルザ?序盤は距離が詰まってパンチやテイクダウンなどの展開があったが、その後は再び2Rまでの距離になってしまった。

4R。エスパルザのタックルを受け止めてパンチを放ったナマユナス。また遠い距離。ナマユナスのパンチにエスパルザタックル。テイクダウンするとナマユナス背中を向けた。バックマウントを狙ったが、股下から抜けて前に落ちたエスパルザ。離れた。またタックルを見せたがクマずにパンチを入れるエスパルザ。エスパルザまたタックル。シングルレッグからバックに回った。バックに付いたがナマユナス前転してスクランブルで振りほどいた。立ち際にパンチを入れる。残り1分。右を放ったナマユナスだが空振り。ホーン。

4Rエスパルザ。このラウンドは前半でエスパルザ優勢は明らかなのだから、ナマユナスはテイクダウンから立ち上がった後、少しでも取り返すためにリスクを冒して攻めるべきだったのでは。

5R。エスパルザのタックルは切ったナマユナス。ジャブを放ち、エスパルザが出てくるところに右を当てたナマユナス。また右がヒット。しかしナマユナスタックルを切れる遠い間合い。エスパルザタックル。止められた。エスパルザもナマユナスの大きいパンチなどで好きがないと組み付きに行けないので出ていけない。しかし細かいパンチのヒットはナマユナス。何もなければナマユナスにつくしかないが。残り1分。残り10秒でナマユナスタックル。テイクダウン。エスパルザ立ったがタイムアップ。

48-47ナマユナス、49-46エスパルザ、48-47エスパルザ。スプリットでエスパルザが王座奪還。

ナマユナス、明確にラウンドを取りに行こうとしたのは最終ラウンドのみ。あれをせめて3Rはやらないといけない。

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