フライ級王座統一戦5分5R。
UFC最多となる4度目の対戦。昨年、フィゲイレードの欠場によりモレノとカイ・カラフランスの間で暫定王座決定戦が行われているが、正王座のタイトル戦としては4回連続同じカードで、フィゲイレードにとっても4戦続けてのモレノ戦となる。
フィゲイレードはセフード引退後に王者となり、軽量級としては異例のフィニッシュ率の高さで絶対王者になると思われていたが、2020年にUFC史上最短のインターバルでの防衛戦でモレノと対戦しドロー。ダイレクトリマッチでは1Rにモレノがダウンを奪うなど優勢に試合を進め、3Rテイクダウンからのチョークで完全決着…と思われたが、昨年1月になぜかまた再戦が組まれ、今度は一進一退の攻防となった末に三者48-47だがジャッジによって支持するラウンドが違うという接戦の末にフィゲイレードが王座奪還。しかし接戦だったことでまたリマッチの流れとなってしまった(結果、フィゲイレードの負傷により暫定王座決定戦に変更)。
昨年7月の暫定王座決定戦では、モレノは2位のカイ・カラフランスに3Rパウンドで完勝。4度も組まれるのは、フライ級でこの2人だけが抜けているということでもあるが、さすがに今回こそは5度目の対戦が組まれないように完全決着がついてほしい(2戦目も完全決着だった気もするが)。しかしお互い手の内を知り尽くしているので、一方的な展開になることも考えにくいか。
グローブタッチはせず、頭を下げたフィゲイレード。
フィゲイレードがプレッシャーを掛けていく。モレノタックル。切りきれず倒されたが、首をギロチンに抱えたフィゲイレード。絞めには行っていない。足を抜いてハーフからサイドに出たモレノだが、フィゲイレード鉄砲で返して立った。スタンドへ。モレノオーバーハンドの右。フィゲイレード前蹴りをボディに入れる。モレノの右・左ボディがヒット。モレノがプレスしてきた。フィゲイレード飛び込んでアッパー。モレノのワンツー。組んだモレノ。しかし深く差せていない。肘を放って離れる。フィゲイレードパンチからロー。モレノのインローに合わせて組んだが、差し勝ったのはモレノ。また肘を入れて離れる。モレノタックル。切りきれず下になったフィゲイレードだが、すぐにオモプラッタ→足関。50/50ガードからヒール。しかし膝が抜けかけている。かかと落とすフィゲイレードだが顔面にあたり反則アピールするモレノ。レフェリーのハーブ・ディーン流した。ホーン。
1Rモレノ。
2R。モレノの蹴りをキャッチしたフィゲイレードがテイクダウン。しかしモレノが立ちに来たら無理せず離れる。モレノワンツー。フィゲイレードのパンチにまたワンツーを返す。フィゲイレード右ハイ。ブロックされて体制を崩したフィゲイレードだがこらえた。モレノタックル。倒され際に上になったフィゲイレードだが、モレノすぐに草刈りで倒した。先に立ち上がりタックルに入るモレノ。フィゲイレードギロチンで引き込む。今度は力を使っているが、喉元には入っていない。外れた。フィゲイレードのガード。モレノ頭をフィゲイレードの顎に押し付ける。上をキープするモレノ。フィゲイレード下から肘。ホーン。
2Rモレノ。しかしフィゲイレードのギロチンが入っていたと見るジャッジがいないとも限らない。
3R。フィゲイレードがプレスしていく。四つに組んだが離れる。左を入れたモレノ。フィゲイレード目に入ったとアピールするが、レフェリーはパンチとみなして流した。モレノ出ていき、フィゲイレード下になってガードを取る。会場ブーイング。モレノインサイドからパウンド。パンチを貰った右目が腫れてきているフィゲイレード。モレノ立った体勢からパウンドを落とす。足で阻んだフィゲイレード。残り1分。パウンドを落としながらパスしたモレノ。ホーン。
3Rモレノ。
インターバル中のドクターチェックでフィゲイレードの右目が開いておらず、ドクターが試合を止めた。モレノが王座統一。
会場はブーイングを送るが、フィニッシュブローはリプレイで見てもパンチ。右目が完全に塞がっているので、これはストップも妥当。
敗れたフィゲイレードはバンタム級への転向を宣言。