ライト級タイトルマッチ5分5R。ヴォルカノフスキーはフェザー級王者でライト級ではランク外。
昨年10月にチャールズ・オリヴェイラを破ってタイトルを獲得したマカチェフの初防衛戦。2015年にアドリアーノ・マルチンスに唯一の敗戦を喫してからタイトル挑戦までに7年間で10連勝する必要があった。その間、上位ランカーとの試合はなかなか組まれず(ベネイル・ダリウシュやハファエル・ドス・アンジョスとの試合が組まれたことは合ったが流れている)。タイトルを奪ったオリヴェイラ以外だと、現在のトップ10ランカーでは8位のアルマン・ツァルキャンとツァルキャンのUFCデビュー戦で対戦したのみ。初防衛戦の相手はランカーではなく、階級下のP4P1位・ヴォルカノフスキーに。
フェザー級王座を4度防衛しているヴォルカノフスキー。相手はタイトルを奪った時にも対戦したホロウェイと2回、オルテガ、ジョン・チャンソン。こちらもトップ10ランカーで対戦経験があるのはこの3人のみ。ヴォルカノフスキーに辿り着く前にホロウェイやオルテガが倒してしまうからということもあるが…。デビュー当時はウェルター級で、その後ライト→フェザーと落としている。UFCでは12戦全勝。最後に敗れたのは10年前、ウェルター級時代のプロ4戦目の時。
計量は両者ほぼリミットでクリアしているが、ヴォルカノフスキーの身長168cmというのはライト級では最小で、マカチェフとは10cm差。しかしリーチはマカチェフの178cmに対し、ヴォルカノフスキー180cmと上回っている。
当然ながら、地元のヴォルカノフスキーには大歓声、マカチェフにはブーイングが送られる。
前手で距離を測るヴォルカノフスキー。遠い間合い。マカチェフは落ち着いて様子を見ている。県政のミドルを出すマカチェフ。ヴォルカノフスキー飛び込んでワンツー。浅い。スイッチを見せるヴォルカノフスキー。飛び込んで左。もう一発。マカチェフちょっとバランスを崩した。効いたのではなくパンチで押されただけか。腹に前蹴りを入れたマカチェフ。詰めたヴォルカノフスキーがパンチを打ち込むが、マカチェフのパンチを貰い膝をつく。すぐ詰めたマカチェフ。組むとスタンドバック。クラッチを切ろうとするヴォルカノフスキーだがテイクダウン。立とうとしたヴォルカノフスキーだがマカチェフがバックから足をフック。ケージを背負って座った体勢でバックマウント。残り1分。チョークを狙うマカチェフ。顎ごとフェイスロックで絞めるが、そこまで力は入れていない。放した。ホーン。
1Rマカチェフ。
2R。スイッチを繰り返すヴォルカノフスキー。パンチで飛び込んだが、マカチェフが詰める。左ミドル。パンチ連打で出るヴォルカノフスキー。膝を着いたマカチェフだがタックルへ。テイクダウン。またバックに回るとヴォルカノフスキー立って再びスタンドバック。1Rと同じパターンでテイクダウン。同じパターンで倒され際に上を取ろうとしたヴォルカノフスキー。1Rはそこから上を取ったマカチェフだが、今度はヴォルカノフスキー立った。打撃を入れるヴォルカノフスキー。四つに組んで旨を合わせたマカチェフだが、ヴォルカノフスキー離れた。マカチェフがじわじわ詰める。飛び込むヴォルカノフスキーに肘を狙ったマカチェフ。ヴォルカノフスキーのボディに合わせたマカチェフの左がヒット。ヴォルカノフスキー後退。出ていくマカチェフ。ケージ際まで下がったヴォルカノフスキーだが手を出していく。マカチェフ首相撲に。ヴォルカノフスキーケージに押し込む。押されているマカチェフが両脇を差したがホーン。
2R、ヴォルカノフスキーのパンチでしゃがみ込んだのはダウンとみなされるかどうか?その後のタックルの動きを見る限りダメージはなかったと見てマカチェフ。
3R。左を入れるヴォルカノフスキー。しかしマカチェフがじわじわ詰める。首相撲から膝。振りほどいたヴォルカノフスキー。マカチェフ左ミドル。ヴォルカノフスキー右ボディを返す。マカチェフの左。ヴォルカノフスキーインロー。マカチェフ首相撲から足を払ってこかす。寝かされないようにするヴォルカノフスキーだが、マカチェフまたタックルからバックに回る。立って正対したマカチェフ。放してパンチを振ったヴォルカノフスキー。マカチェフブロックして離れた。また詰めるマカチェフ。また詰めるヴォルカノフスキー。パンチから足を払ってこかした。すぐ立つマカチェフ。ヴォルカノフスキーボディロックから投げ。倒されないマカチェフ。放したヴォルカノフスキー。ホーン。
3Rは微妙。
4R。右を入れたマカチェフ。ヴォルカノフスキー右ボディ。逆にプレスしていく。蹴りが交錯してヴォルカノフスキーのローブローがあるが続行。ジャブの差し合い。ヴォルカノフスキーが飛び込むタイミングでカウンターのタックル。テイクダウン。ヴォルカノフスキー背中を向けてケージ際まで移動しようとするが、両足をフックしたマカチェフ。四の字バック。四の字ロックが固い。動けないヴォルカノフスキー。ヴォルカノフスキーは背中のマカチェフにパンチを入れることしか出来ない。残り1分。バックキープを続けるマカチェフに、挑発しながら殴るヴォルカノフスキー。ホーン。
4Rマカチェフ。
5R。ジャブを当てたマカチェフ。ヴォルカノフスキーが詰める。パンチからロー。マカチェフがケージを背負うが、左を当てて脱出。しかしまた詰めるヴォルカノフスキー。マカチェフ首相撲から膝。パンチで引き剥がすヴォルカノフスキー。ヴォルカノフスキーがパンチで飛びこんだところにタックル。倒されたが、オーバーフックで投げを打ちつつ立ったヴォルカノフスキー。マカチェフシングルレッグ。ヴォルカノフスキーバックに回ろうとする。回らせないマカチェフ。ヴォルカノフスキー立った。マカチェフ失速か。ヴォルカノフスキーがボディロックからテイクダウン狙い。しかしこらえたマカチェフ。またテイクダウンを狙うヴォルカノフスキーだがマカチェフ投げでこらえた。離れる。ヴォルカノフスキーの右がヒット。マカチェフタックルに入るが自ら引き込んだ。残り1分。マカチェフなんとか逃げ切ろうという体勢か。インサイドからパウンド・肘を入れるヴォルカノフスキーだが、マカチェフホールディングで凌ぐ。体を起こしてパンチを入れるヴォルカノフスキー。足で距離を作り阻むマカチェフ。タイムアップ。
48-47×2、49-46の3-0でマカチェフが王座防衛!
インタビューを受けるマカチェフへブーイングを送る観客に、静まるようにジェスチャーするヴォルカノフスキー。次は自分の階級に戻って暫定王座を獲得したロドリゲスとやらなければいけないとコメント。
メディアのジャッジ。ほとんどが48-47マカチェフだが、ヴォルカノフスキー勝利もわずかながらいる。