UFC on ESPN+90:第5試合・ミック・パーキン vs. カイオ・マシャド

ヘビー級。

イギリスのパーキンはキャリア全フィニッシュ勝利で昨年8月のコンテンダーシリーズでも一本勝ち。今年7月に地元ロンドン大会でUFCデビュー。相手はUFC1勝0敗のジャマール・ポーグスで、スタンドでカーフを効かせ、タックルを切って判定勝ち。しかし2Rの時点で足が使えなくなり心が折れていたポーグスをフィニッシュしに行かなかったのが物足りなかった。同じイギリスのため、現ヘビー級暫定王者のトム・アスピナルのジムに定期的に出稽古に行っている。28歳。

ブラジルのマシャドは8月のコンテンダーシリーズで勝利しUFCと契約。現在はカナダ在住で、カナダのローカルプロモーション・BFLでキャリアを積み、8勝1敗1分け。しかしその間の相手の多くはキャリア不足か、キャリアがある場合は負けが多いかのどちらかで、世界レベルの相手はいなかった。コンテンダーシリーズでは動きの少ない打撃戦に終止し、層の薄いヘビー級でなければUFCと契約できたかは微妙だった。29歳。

すぐにパンチで出るマシャド。左がヒットし一瞬ぐらついたパーキンだが、四つに組んでケージに押し込んだ。テイクダウン。ケージを蹴って立ち上がったマシャドだが、パーキンすぐにシングルレッグでまたテイクダウン。ハーフで押さえ込むとパウンド。マシャドブリッジで返して立ち上がった。スタンドで打撃戦。マシャド右ボディから左。パーキンもパンチで出る。またタックルで組み付くが、マシャドが逆にテイクダウン狙い。パーキンがこらえると放してパンチを入れる。パーキンまた組み付いてテイクダウン狙い。離れた。ジャブ。残りわずかで左右のパンチを入れたマシャド。ホーン。

1Rは上を取ったパーキンだがそこから攻めがなく、打撃の手数でマシャド。

2R。マシャド左ハイ。カーフ。ジャブ。打撃で先手を取っていく。左が顔面を捕らえる。パーキン距離を詰めるとタックルへ。シングルレッグで倒した。ハーフ。もぐって返そうとするマシャドを押さえ込み細かいパウンド・肘を入れるパーキン。マシャドフルガードに戻す。マシャド下から蹴るが、片足超えてハーフにしたパーキン。下から膝で押して引き剥がして立ったマシャド。残り1分15秒。パンチを出すマシャドにパーキンクリンチアッパーからシングルレッグ。マシャドブラウン肘。テイクダウンされたが、倒された勢いで上を取る。バックに回ったが足のフックがなく前に落とされた。パーキンサイドからクルスフィックスの体勢。アメリカーナを狙うがマシャドがケージを蹴って返した。ホーン。

2Rパーキン。

3R。ジャブを入れるマシャドにパーキンも右をヒットさせる。詰めて組み付こうとしたパーキンだが、マシャドが脇を差して入れ替えて離れる。パーキンタックル。切られた。もともとスピードがない両者だが、疲れでさらに減速。マシャド飛び膝。左右のパンチも入れる。タックルに入るパーキンだがスピードがなく切られる。下がりながらパンチを入れるマシャド。マシャドの大振りの右に合わせて組み付いたパーキンだが引き剥がされる。残り1分。詰めていくパーキンが手を出していく。マシャドも下がりながらパンチを出すがタイムアップ。

判定三者29-28でパーキン勝利。

ヘビー級でもトップ選手は中量級なみのスピードだが、この試合は両者とも動きが遅すぎた。

mmadecisions.com

メディアのジャッジはマシャド支持が多数。3R次第の試合だったが、3Rの打撃の手数はほぼ五分だった。

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