ミドル級。カーティス14位、バリオ―はランク外。
カーティスはメインで防衛戦を行うストリックランドと同門のエクストリーム・クートゥア所属。UFCとの契約を諦め一度は引退したこともあったが、34歳で代役としてUFCと契約を果たすと3連勝でランキング入り。が、その後4戦で1勝2敗1NC。キャリア30勝の半分がKO勝ちというハードパンチャーだが、ケルヴィン・ガステラムにはボクシングで打ち負け判定負け。前戦のイマボフにも終始打撃で攻められる展開から、最後はバッティングによるノーコンテストとなったが、内容では完敗だった。UFC4勝2敗1分けの36歳。
地元カナダのバリオ―。UFC5勝5敗1NCで、地元でなければランカーとの対戦は組まれなかっただろう。前回は昨年6月のUFC289カナダ大会で、元ランカーのエリク・アンダースに対し、1Rにいきなりダウンを奪うと、フィニッシュこそできなかったものの、終始打撃でリードしての判定勝ち。バックボーンはレスリングで、こちらもKOが多いストライカー。33歳。
両者様子見。牽制のカーフを入れたカーティス。バリオー右ハイ。右ストレートがヒット。また右。カーティスじわじわ詰めてきた。ケージを背負うバリオーだが、前に出て右を入れた。再びケージまで後退。右ミドルを入れるバリオー。バリオー右ハイ。カーティスワンツー。残り1分。ボディを打ち込むカーティス。詰めてパンチを入れるカーティスだがバリオーはブロッキング。前に出てジャブを入れるカーティス。ホーン。
1R手数はほぼ五分。
2R。詰めてきたカーティス。左。しかし先に手を出すのはバリオー。手数を増やしてきたバリオーに対し、入ってくるバリオーにパンチ・肘を合わせていくカーティス。淡々とした撃ち合いが続く。ホーンと同時に会場からはブーイングが飛ぶ。
2Rも手数は五分。
3R。また先手を取るバリオー。カーティスはジャブを打ち込む。アッパーの打ち合い。ボディを入れるカーティス。バリオー出ながらパンチを入れる。間合いが近くなってきた。バリオーすぐに詰めてパンチを入れる。至近距離での打撃戦。また詰めたバリオーがクリンチアッパー連打。カーティスもパンチを打ち返す。アッパーの打ち合い。肘打ち合い。どんどん詰めていくバリオー。手を出し続ける。残り30秒でカーティス中央で戦えとアピール。両者ダーティボクシングで打ち合い。タイムアップ。
3Rとも、両者明確な差はない。先手を取っていたのはバリオーだが…。
30-27カーティス、29-28バリオー、30-27カーティス。スプリットでカーティス勝利。
この試合も僅差だった。地元勢は3試合目のスプリット判定負け。