女子ストロー級トーナメント一回戦。
インドのシャルマは32歳で5勝1敗。ムエタイのバックボーンがあり、2022年にはタイのルンピニーでも試合をしている。
中国のフアシャンは25歳で11勝2敗。2018年10月以来10連勝中。本野と対戦予定だったホアン・フェイルにも2021年に判定勝ちしている。11勝のうち1KO・7一本勝ちとフィニッシュ率が高い。
オーソドックスのシャルマにサウスポーのフアシャン。お互い前手で距離を測る。左ハイを出したフアシャン。シャルマのインローにパンチを合わせたフアシャン。フアシャンタックルへ。右を差してケージに押し込むが、引き剥がしたシャルマ。左ストレートを打ち込むフアシャン。さらに左ハイ。シャルマはローキック。フアシャンが徐々にプレッシャーを強める。じりじりとケージ際まで下がるシャルマ。左ハイを入れるフアシャン。シャルマはスーパーマンパンチで飛び込んでケージ際から脱出。残り1分。飛び膝をボディに打ち込むフアシャン。またプレスしてきてシャルマがケージを背負う。右フックから左ボディを入れたフアシャン。ホーン。
1Rはフアシャンがプレッシャーを掛けるも、あと一歩踏み込まず、大きな展開のないまま終了。
2R。お互いローで牽制。単発のパンチを入れる展開から、フアシャンがタックルへ。ボディロックから前に崩してテイクダウン。ハーフバックに。片膝を着いたシャルマの背中に乗ったフアシャン。シャルマは背負って立つと、ケージに寄りかかってこらえる。フアシャンは足のロックが外れて降りると離れた。フアシャンまたタックルへ。両脇を差すと投げを放つ。ケージでこらえるシャルマ。シャルマが差し返すと、フアシャンはパンチを入れて離れた。シャルマのローにフアシャンがワンツーを返す。左ストレート。ホーン。
2Rはフアシャンが打撃の手数、組みのコントロールで明確にラウンドを取った。
3R。左ミドルを入れるフアシャン。またボディへの飛び膝。左ボディストレート。ワンツーを返すシャルマにフアシャンはサイドキック。またプレッシャーを掛けてシャルマを下がらせるフアシャン。フアシャンがタックル。ほぼオクタゴン中央でテイクダウン。バックにつくと、立ち上がろうとするシャルマを前に崩す。また立ち上がりスタンドバック。向き直ったシャルマだが、また投げてテイクダウンしたフアシャン。ボディロックでコントロールしつつヒザを打ち込んでいく。立って正対したシャルマだが、フアシャンはまた両脇を差してケージに押し込む。残り30秒で離れた。KOを狙って出てくるシャルマに左ストレートを打ち込むフアシャン。タイムアップ。
判定三者30-27でフアシャン勝利。
勝ったフアシャンだが「自分のパフォーマンスにはがっかり。ゲームプランを遂行できなかった。みんなが自分のことをグラップラーだと思っているので、自分の打撃の実力を証明したかった」と反省の弁を述べる。