UFC on ABC6:第9試合・ケルヴィン・ガステラム vs. ダニエル・ロドリゲス

当初ウェルター級契約だったが、計量2日前になって、ガステラムが体重を落とせないために、1階級上のミドル級に変更。

ガステラムは直近8戦で2勝6敗。ミドル級では上位相手に黒星が続いたため、かつて減量失敗を繰り返したウェルター級に再び戻した。しかし昨年12月のウェルター級復帰戦では、当時9位のブレイディ相手にテイクダウンを奪われるとコントロールされ続け、最後はキムラを極められ完敗。再起戦の今回は体重を落とせず。32歳。

ロドリゲスは4連勝でランキング入りした後、ランカーのマグニー、無敗の新星イアン・マチャド・ギャリーに連続フィニッシュ負けで連敗中。ギャング一家で育ち、20代半ばまで格闘技をやったことがなく、刑務所への収監を繰り返していたが、そこからボクシングを始め、その後MMAに転向。28歳でプロデビューした。37歳。

両者サウスポー。飛び込んで左右のフックを打ち込むガステラム。ロドリゲスの蹴りをキャッチするとケージに押し込んだがロドリゲスが押し返し離れた。リーチで上回るロドリゲスが距離を取りジャブを打ち込んでいく。ガステラムはカーフキック。圧を掛けてケージまで追い込むガステラム。ロドリゲスはサークリングしつつジャブをヒットさせる。左右のパンチでケージに詰めたガステラムだが、ロドリゲスがボディ・顔面にパンチの連打をヒット。プレッシャーを掛けてケージを背負わせたガステラム。ロドリゲスはそこからパンチを打ち込み近寄らせない。ホーン。

1Rは手数でややロドリゲス。

2R。ロドリゲスが距離を取りジャブを打ち込んでいく。ジャブからの左ストレートはかわして前に詰めていくガステラム。ロドリゲスが左ストレートを打ち込むタイミングでタックルに入りテイクダウンしたガステラム。ロドリゲスがケージを使って立つと離れた。左右のボディを入れるロドリゲスだが、徐々に距離を詰めてきたガステラム。カーフキックでバランスを崩したロドリゲスに右フックをヒット。ガステラムがさらにカーフを蹴るが、ロドリゲスは打ち終わりにワンツーを返す。ロドリゲスのワンツーをもらったガステラムがシングルレッグでテイクダウンしたところで2R終了。

2Rは有効打数でも拮抗しており、判断が分かれそうなラウンド。

3R。ガステラムのカーフキックで足が流れるロドリゲス。やや疲れが見えてきたロドリゲスにガステラムがパンチでプレッシャーを掛けていく。ケージを背負ったロドリゲスにタックル。ダブルレッグでテイクダウンを奪うとサイドで押さえ込んだ。ニーオンからマウントを狙ったガステラム。ロドリゲスはハーフで凌ぐが、ガステラムが体を起こしてパウンドを打ち込む。足で距離を作り立つことに成功したロドリゲスだが、ガステラムがすぐにまたタックルでテイクダウンを奪う。パウンドを落としたところでタイムアップ。

3Rは明確にガステラムが取ったが、最初の2Rをジャッジはどう見たか。

29-28、30-27×2の3-0でガステラム勝利。

ガステラムは試合後のインタビューで計量失敗したことに謝罪。

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