フェザー級。ここからオセアニア勢 vs. ブラジル勢の試合が5試合続く。
地元のジェンキンスはコンテンダーシリーズでUFCと契約し、昨年2月のパース大会でUFCデビュー。UFC0勝1敗のドン・シェイニスに判定勝ちした。6月の2戦目はジャマール・エマース相手に僅差判定勝ち。昨年9月のオーストラリア大会では、柔道バックボーンのチェペ・マリスカルと対戦し、投げられた際に手をついて肘を脱臼してTKO負けでUFC初黒星。そこから11ヶ月ぶりの復帰戦となる。カーフキックが武器のストライカーで、コンテンダーシリーズで勝った際には、ダナ・ホワイトからは「一芸が武器のワントリック・ポニー」と評された。31歳。
当初の相手ギャビン・タッカーの欠場により、約20日前にバーンズの出場が決まった。
ギルバート・バーンズの弟ハーバードだが、UFCデビューから2連続フィニッシュ勝利の後、3試合連続フィニッシュ負け。試合間隔も開いており、前回の勝利から4年以上勝てていない。膝の靭帯の負傷明けでの復帰戦では、試合中にまた膝を痛めてTKO負け。今年3月の試合でも、試合中膝を押さえて倒れ込む場面があり、その後はタックルを切られて引き込む展開で2Rに戦意喪失してのTKO負け。特に負傷はしておらず、今回は5ヶ月インターバルでの復帰戦となるが、内容が悪すぎたため、オッズではレイエスに続く今大会2番目のアンダードッグとなっている。柔術黒帯で極めが強いグラップラー。36歳。
バーンズが打撃で出る。ジャブ、ミドル。ジェンキンスもワンツーを返すが、バーンズ下がらない。ジャブの刺し合い。バーンズがカーフキック。左をヒットさせたジェンキンス。ジェンキンスの連打がヒット。ケージ際まで詰めた。バーンズが出てくるところにジャブをヒット。またジャブ。ケージ際から抜け出せないバーンズ。左ボディをもらったバーンズ。さらに右フックを入れるジェンキンス。ちょっと弱気になったバーンズ。逆にガンガン打ち込むジェンキンス。バーンズタックル。切られて引き込むが、付き合わず立ったジェンキンス。スタンドに。すぐプレスされケージを背負うバーンズ。またパンチが顔面を捕らえる。ジェンキンスラッシュ。しかしバーンズタックルで飛び込みテイクダウン。ハーフで押さえ込んだ。残り1分。しかし密着したまま時間が過ぎる。細かい打撃を入れるのみでホーン。
1Rジェンキンス。せっかくテイクダウンしたバーンズだが、そこから攻めず。
2R。すぐ詰めるジェンキンス。バーンズ逃げ気味のタックル。切られて引き込むが、当然付き合わないジェンキンス。スタンドに。もうバーンズの負けパターン。ジャブを突くジェンキンス。カーフキック。足が流れたバーンズ。しかしダブルレッグで飛び込んでテイクダウン。すぐハーフに。肩固めをセットするが外れた。足関!ストレートフットロック。が、足を抜いたジェンキンスがすぐ立ち上がって上に。パウンドを入れるが、離れて足を蹴る。ブレイク。バーンズ、ブレイク後の立ち上がりが遅い。またタックル。もう最初から引き込みありきで下に。それでもクローズドの中に入れることには成功したバーンズ。ジェンキンスインサイドから密着したままパウンド。バーンズがニーシールドで距離を作ると離れて立つ。ブレイクがかかりスタンドに。ジェンキンスボディブローから右フック。嫌倒れ気味にダウンしたバーンズ。ジェンキンスは深追いせず立った。カーフを蹴るジェンキンス。バーンズタックル→引き込み。付き合わないジェンキンス。カーフ。効いてる。タックル→引き込み。もはや攻めというより護身。ホーン。
2Rジェンキンス。バーンズはもう戦意喪失に見えるが、セコンドが檄を飛ばす。
3R。バーンズタックル。切られたが今度は引き込まずに首相撲。が、ヒザを出すとローブローに。再開。またカーフを入れたジェンキンス。効いた。バーンズタックルから引き込み。ジェンキンスパウンドラッシュ。打たれているバーンズ。ジェンキンス離れた。ブレイクがかかるが立てないバーンズ。ダメージもあるのかもしれないが、もう戦意喪失している。レフェリー止めた。
やはり心が折れていたバーンズ。またこの負け方。次のチャンスはなさそうな戦いぶりだった。