ヘビー級。
当初クリス・バーネット vs. ワルド・コルテス・アコスタが組まれていたが、先月末にアコスタが欠場し、代役としてタファの出場が決定。さらに、試合3日前にバーネットがハリケーンで自宅に被害を受けたために欠場。代役で、UFCデビュー戦となるショーン・シャラフが出場する。
RIZINでスダリオ剛をKOしたタファだが、UFCデビュー後はパーカー・ポーターに1RKO勝ちしたのみで、ここまで1勝3敗。MMAの前にキックやボクシングのキャリアがあるが、UFCデビュー戦では、カマル・ウスマンの弟モハメドにテイクダウンされると何もできないことを露呈し判定負け。前戦はジョニー・ウォーカーの弟ヴォルターに、まさかの1Rヒールでタップアウト負け。28歳。
シャラフは3年前、28歳でプロデビューすると、ここまで4戦全勝で全試合1RKO勝ち。が、相手のレベルも低く、現時点で海のものとも山のものともつかない。MMAファイターになる前はアメリカ海軍に所属していた。31歳。
オッズはバーネット戦ではタファが大幅フェイバリットだったが、相手がシャラフに代わるとアンダードッグに。
間合いを詰めてパンチを打ち込んでいくシャラフ。ケージまで下がったタファに連打を入れる。タファも打ち返して出ていくとボディ・顔面にパンチを打ち返す。シャラフ意表をついたタックル。ケージをがっつり掴んで防いだタファ。レフェリーから注意が入る。シャラフまたタックル。テイクダウンしたが、倒されながら巴投げで離して押さえ込まれる前に立ったタファ。シャラフ左ボディ。三日月蹴り。カーフキック。タファもワンツーも返す。シャラフが詰めるとケージを背負ったタファ。左右のパンチからタックル。切ったタファだがヒジを入れた。タファが左右のパンチを打ち込んで出る。ブロッキングで凌ぐシャラフ。シャラフ失速してきたか。右がヒットしぐらついたシャラフ。残り1分。またカーフから左を入れたシャラフ。タファが左右のパンチを返したが、シャラフがタックルでテイクダウン。上になったシャラフ。半身になったタファにヒジ・パウンドの連打。しかしホーンに救われた。
1R終盤のテイクダウンからの攻めでシャラフ。しかし後半はスタミナ切れで動きが落ちていた。最後のラッシュでさらにスタミナを使ったが、余力はあるかどうか。
シャラフキャリア初の2R。タファがパンチを打ち込む。明らかに疲れているシャラフ。タックルも切られた。左ボディからヒジを入れたが、タファのパンチを貰いケージまで後退。タファがパンチ連打を入れるがなんとか凌いだシャラフ。タファもガス欠でガードが下がった。しかし右フックをヒットさせるとシャラフケージまで後退。右でフック・アッパーを打ち込むタファ。シャラフのクリンチは引き剥がす。タファもバテバテだが、それ以上に消耗しているシャラフ。アッパーが入りシャラフがぐらついたところでレフェリーストップ。
アンダードッグの低評価を覆したタファだが、1R終盤にテイクダウンを取られてKO寸前まで追い込まれたところを見ると、相変わらずグラウンドの穴は埋まっていない。
シャラフは序盤パンチも鋭く、今まで見せていなかったテイクダウンも(相手がタファなので割り引く必要はあるが)見せるなど、意外と引き出しが多かったが、さすがに3日前の試合決定ではスタミナがもたないか。そんなこと関係なく、もともとスタミナがないのかもしれないが。