ウェルター級。
中国のケナンは重い打撃と、ディフェンス能力はあまり高くないが、打たれても引かない頑丈さが武器。UFC6勝4敗と、アジア勢にとっては重い階級で勝ち越してはいるが、最初の6勝のうち4人はUFC未勝利のままリリースされ、残る2人はケナンに敗れた後に引退またはリリースで、相手に恵まれた部分がある。前回のリッキー・グレン戦は圧勝だったが、もともとフェザー級のグレンがウェルターに上げた初戦で、フィジカル差に助けられての勝利だった。34歳。
ロシアのサリコフは散打で5度世界一になっていることもあり、キング・オブ・カンフーのニックネームを持つ。MMAでもKO勝ちの多いストライカーで、サイドキック、バックスピンキックを多用する典型的な散打ファイター。一時5連勝でランキング入りしていたこともあったが、その後は2勝3敗と負け越して、現在はノーランカー。ウェルター級では4番目に年長の40歳。
両者オーソドックス。カーフの蹴り合い。飛び込んだケナンにワンツーを合わせたサリコフ。バックスピンキックをボディに入れた。飛び込みながら左フックを打ち込む。ケナンもバックスピンキックを出した。ワンツーで出たケナン。顔面にヒットしケージまで下がったサリコフにタックル。受け止めたサリコフ。押し込みながらヒザを出したケナンだがローブローに。再開。地元の大歓声に押されながら出ていくケナン。左ハイをキャッチして倒したサリコフだが、グラウンドには行かず立たせる。サリコフのバックスピンキックが顔面にヒットしケナンダウン!KO!