PFL2024#10:セミファイナル・ダコタ・ディチェバ vs. タイラ・サントス

女子フライ級決勝戦5分5R。

今年から始まったPFLフライ級で、昨年のPFLヨーロッパで優勝したディチェバはPFL側の最推し選手。予選リーグは実力差がある相手に2試合連続1RKOで勝ち上がり。準決勝では、トップグラップラーで35歳でMMAデビュー、予選リーグでサントスに敗れたが、3Rには得意のグラウンドに引きずり込み、スプリット判定まで持ち込んだジェナ・ビショップと対戦。2度テイクダウンを許したものの、すぐに立ち上がって脱出し、ヒザと前蹴りで腹を効かせて、3試合連続の1RKOで決勝まで上がってきた。26歳。

サントスは2022年6月にヴァレンチーナ・シェフチェンコの持つUFCフライ級王座に挑戦し、四つからテイクダウンを奪ってシェフチェンコを苦しめ、スプリット判定負け。続くエリン・ブランチフィールド戦は、ブランチフィールドのテイクダウンを切って打撃を入れて攻めたものの、後半は組みでスタミナを削られる展開で判定負け。トップランカーだったものの連敗でリリースされた。試合ぶりが地味なことも関係していると思われる。PFLではビショップには苦戦したものの、準決勝のBellator王者カモーシェ戦では(カモーシェの体重オーバーによる体調不良もあったものの)タックルを切って打撃を入れる展開で判定勝ちしている。31歳。

実質、非UFC女子フライ級最強決定戦。ここまでは優遇されたマッチメイクと言われることもあったディチェバだが、サントス相手に勝つようなら本物。オッズはサントスが苦戦したビショップ相手に1RKOし、無敗をキープしているディチェバがフェイバリットとなっている。

ローを蹴るディチェバ。スイッチしながらジャブ・前蹴りを出す。鋭いロー。インロー。右を打ち込んだ。組んだサントス。引き剥がそうとするディチェバだが、サントス組んでダブルアンダーフックでクラッチ。テイクダウンを狙う。ケージでこらえたディチェバが逆に上になる。離れて立つディチェバ。立ち際に左を入れた。首相撲に捕らえたディチェバがヒジを入れるが、サントスまたケージまでお仕込みボディロックでクラッチ。小手に巻いて凌ぐディチェバだが、サントス後方に倒してテイクダウン。すぐに立ったディチェバ。クラッチを切ってバックヒジを入れて離れたディチェバ。前蹴り。ケージまで下がるサントスに右を打ち込む。ジャブもヒット。左で飛び込むディチェバ。思い切りよく打撃を打ち込む。カーフキック。パンチ連打で出るサントスだがバックステップしてかわしたディチェバ。ボディブローを入れる。前蹴りが顔面にヒット。残り1分。パンチの連打を入れてケージまで下がらせると飛び込んでヒジ!離れた。詰めてヒザをボディに入れるディチェバ。パンチで出たサントスに右を合わせた。ゴング。

1Rディチェバ。テイクダウンを取られてもすぐに立ち上がった。

2R。すぐに中央を取るディチェバ。サウスポーから左ストレート。サントス詰める。ディチェバ首相撲に捕らえてヒザ!しかしサントス下がらず組み付いた。タックルへ。ヒジで抵抗するディチェバだがスタンドバックに回る。ディチェバクラッチを切って離れた。パンチ・前蹴りを入れるディチェバ。ボディストレート。ワンツー。サントスもスタンドで下がらない。しかし腹にヒザを入れたディチェバ。カーフキック。前蹴りを顔面に入れる。左ミドル。左ストレート。さらにヒザ。腹にもらったがそのままタックルに入るサントス。ケージに押し込むが、ディチェバ入れ替えてヒジ。ケージを背負って動きが止まったサントス。左右のパンチを貰い動きが止まったサントス。またヒザ。さらにヒジ。タックルで凌ぐサントス。ディチェバ入れ替えて右のヒジを顎に入れる。腹にヒザ。効いたサントスにまたヒジ。左ボディ!前かがみになったサントス。さらにボディを入れレフェリーストップ!

ディチェバ、フィニッシュされたことがなかったサントスをKOし100万ドルゲット。サントスの組みにも対応し、テイクダウンされてもすぐにリカバリーしていた。組みに対応できるだけに、打撃も思い切って打ち込んでいた。強さを見せての勝利。

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