UFC310:第12試合・シリル・ガーン vs. アレクサンドル・ボルコフ

ヘビー級。ガーン2位、ボルコフ3位。

暫定王者ガーン。2022年1月のガヌーとの王座統一戦では、ガヌーにテイクダウンを許す展開で判定負けし、MMA初黒星を喫した。9月に地元で再起すると、昨年3月にガヌーが返上したタイトルを巡ってライトヘビーから階級を変更したJJと王座決定戦で対決。しかしタックルでテイクダウンされるとJJのギロチンでキャリア初の一本負け。昨年9月にまた地元のパリ大会で再起戦を行い、セルゲイ・スピバックにKO勝ち。ボルコフ戦は10月のUFC308で組まれていたが、ボルコフの膝の怪我により、今大会に延期されている。バックボーンはキックだが、UFC2戦目ではレアな足関(ヒールホールド)による勝利もある。34歳。

元Bellator王者ボルコフ。Bellatorには2012年から2015年まで参戦していたが、UFCは2016年からで、もう8年目。12勝4敗とハイアベレージで、現在4連勝中だが、まだUFCではタイトル挑戦経験がない。負けた相手はデリック・ルイス、カーティス・ブレイズ、トム・アスピナル、そして今回対戦するガーン。このうち1勝でもしていたら、タイトルに挑戦していた可能性は高い。極真バックボーンで蹴りが武器のストライカー。36歳。

両者は3年前に対戦。当時はガーンはまだ無敗で、すでにランキング3位だった。試合はリーチに勝るガーンが自分の間合いで打撃をヒットさせていく一方、ボルコフの打撃は届かないという展開。ボルコフは劣勢を自覚しながらも、展開を変える武器がなく、同じ展開のまま判定負けしている。今回は同じ轍は踏まないと思うがどうか。

サウスポーのガーンにオーソのボルコフ。蹴りで出るボルコフ。プレスしていく。ミドル。ガーンの蹴りをキャッチしてテイクダウン。バックに回る。サイドで押さえ込んだボルコフ。ハーフに戻したガーン。体を起こすとボルコフがバックに回ろうとするが、ガーン正対してケージに押し込む。離れたガーン。ボルコフまた前蹴りを腹に入れる。ガーン圧されて下がる。右で飛び込んだボルコフだが、ガーンがかいくぐってタックルに。テイクダウン。立ち上がったボルコフを草刈りで倒そうとする。ガーン足関。しかしボルコフが起き上がる立った。首相撲からヒザを入れる。離れるガーンにミドル。さらに右ハイ。下がるガーン。ガーンのテンカオをキャッチしてテイクダウンしたボルコフ。ガーンギロチンで引き込んだ。しかし時間がない。ホーン。

1Rボルコフ。

2R。右の蹴りのフェイントを見せながら詰めていくボルコフ。右を打ち込んで出た。左ボディ。ステップしてかわしたガーン。また三日月蹴りを入れるボルコフ。バックブロー。かすめた。右オーバーハンド。右ハイ。右のダブルを入れボルコフ。右ミドル。ボルコフが詰めていく。ガーンの右オーバーハンド。浅いか。ジャブ。ガーン飛び込んで右アッパー。ヒットせず。ガーンがパンチ連打で出るとタックルに。ボルコフ首をギロチンに抱えたが足をかけてテイクダウンしたガーン。ボルコフギロチンを放さないままサイドを取られた。ガーンヴォンフルーチョーク。しかし入っていないと見て放すと立ち上がりスタンドへ。ボルコフの右ハイにガーンも左ミドルを返す。ホーン。

2Rもボルコフか。

3R。ジャブ・ミドルで出るボルコフ。ガーンもジャブを返す。ボルコフシングルレッグ。しかしガーンスイッチでバックを狙う。ガーンの左足を抱えるボルコフ。キムラを狙うガーン。腕を自らの腹の下に隠してディフェンスするボルコフ。ガーン一度放してまたキムラを取り直す。耐えながらパウンドを入れるボルコフ。ガーン放して上になろうとする。ボルコフは腕を首を抱えて寝かせに行く。こらえるガーンに細かいパウンドを入れるボルコフ。時間がない。タイムアップ。

29-28ガーン、29-28ボルコフ、29-28ガーン。スプリットでガーンの勝利。

2Rガーンはわかるが、あとのラウンドは?

1Rガーン、3Rボルコフで2Rが割れた。スタッツを見ると、1Rはガーンが上だが…。

勝ったガーンが退場しようとするが、オクタゴンに戻されてインタビューを受ける。1Rで足の指が折れたとのこと。

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