156.75ポンドキャッチウェイト5分5R。アブドゥラエフ5位。
本来タン・カイのフェザー級王座防衛戦だったが、アブドゥラエフの体重超過によりノンタイトル戦に。ノンタイトルだがタイトル戦と同じ5Rマッチで行われる。
タン・カイは2023年に当時の王者タン・リーからダウンを奪っての判定勝ちで中国人男子初のMMA世界王者となる。再戦が組まれたが負傷欠場し、暫定王座戦で勝利したタン・リーとの王座統一戦でリマッチが組まれた。スタンドでカウンター待ちをするタン・カイにタン・リーも入って行けず、見合いの展開が続いていたが、3Rにタン・カイの飛び込んでの右がヒットしてダウンを奪い、パウンドラッシュでKO勝ちした。直近5戦ではタン・リーとの初戦以外KO勝ちしている。29歳。
キルギスのアブドゥラエフはONEデビュー戦から2試合続けて1分以内にKO勝ち。前戦は同じく無敗で、ライト級で3連勝していたハリル・アミールとの対戦となり、組みの展開から離れ際にパンチを打ち込んでKO勝ち。ここまで11勝中10KO・1一本勝ちでオールフィニッシュしている。27歳。
ボディにジャブを入れるタン・カイ。アブドゥラエフもジャブを入れる。カーフの蹴り合い。距離をキープしつつボディ・カーフを入れるタン・カイ。アブドゥラエフは距離を詰めて行く。逆にボディを返す。ボディ・顔面にパンチを打ち込むアブドゥラエフだがタン・カイもパンチをヒットさせる。圧を強めるアブドゥラエフ。バックブロー。さらに組むとクリンチアッパー連打。タン・カイが組んでロープに押し込む。ゴング。
2R。詰めてきたアブドゥラエフ。ジャブを打ち込む。タン・カイもジャブ・カーフを返すが、詰めたアブドゥラエフがタックル。テイクダウン。ハーフに。ガードに戻すタン・カイ。立ち際にパンチ連打を入れるアブドゥラエフ。顔面にヒットするがタン・カイ立った。コーナーに押し込みながらテイクダウンを狙う。しかし入れ替えgたアブドゥラエフが腹に膝連打。組んでテイクダウンを狙うタン・カイを切り返してテイクダウン。サイド。うつうぶせになりがぶると膝を入れるアブドゥラエフ。タックルに来るタン・カイをまたコーナーに押し込み腹にヒザ。アブドゥラエフ内股で投げてテイクダウン。下からホールディングで凌ぐタン・カイ。ゴング。
3R開始と同時にアブドゥラエフがパンチ連打で出る。しかし連打後、ガードが下がっている。口も開き気味。しかしアブドゥラエフがタックルで飛び込んでテイクダウン。タン・カイのガード。パスしたアブドゥラエフ。またがぶりになるとアブドゥラエフが頭部にヒザ。タン・カイタックルに行くがヒザをもらって引き込んだ。ガードのタン・カイにパウンド。タン・カイ消耗している。ガードのタン・カイにパウンド。上から口と鼻を塞いで息を止めさせるアブドゥラエフ。動きがなく残り30秒でブレイク。アブドゥラエフ前蹴り。さらに右を打ち込んだ。タン・カイが組んでテイクダウンを狙ったがゴング。
4R。頭を振って出るアブドゥラエフ。タン・カイのパンチをかわしてタックル。テイクダウン。ハーフ。タン・カイ下からホールディング。アブドゥラエフマウント!ハーフに戻したタン・カイだが、また口を手で塞ぐアブドゥラエフ。ダースチョークを狙いつつヒジ・ヒザを顔面に入れる。タン・カイ防戦一方。パウンド連打。タン・カイなんとか凌いでいる。ブレイクがかかるが、再開後簡単にテイクダウンしたアブドゥラエフがマウントに。またハーフに戻したタン・カイだが、ブレイク前と同じ状態に。ゴング。
5R。すぐパンチ連打出でるアブドゥラエフ。そしてタックルにつなげてテイクダウン。タン・カイはもはや逆転よりもフィニッシュされないことで精一杯か。ガードで下から足を掬おうとしたタン・カイだが逆に腕を足で挟まれて使えない状況に。アブドゥラエフがそこにパウンド連打。ヒジ。打たれ続けるタン・カイを見てレフェリーハーブ・ディーンストップ!
王者タン・カイ、ノンタイトル戦なのでタイトルの移動はないものの、ONE初黒星。
アブドゥラエフはこれでキャリア12戦全勝全フィニッシュ。ノンタイトル戦だが5Rマッチで組まれたことで、初の5Rも経験。あとは体重を落とすだけで、再戦が組まれればアブドゥラエフが圧倒的に有利か。