女子ストロー級。
クラインはDWCSに出場予定だったが、昨年7月にヴィヴィアニ・アロージョの代役として、いきなり階級上のフライ級のランカーのジャスミン・ジャスダビシアスと対戦しUFCデビュー。階級上のランカーはさすがに厳しく、また直前の出場で終盤スタミナ切れもしていたが、フィニッシュはされなかった。フライ級トップランカーのエリン・ブランチフィールドのスパーリングパートナーも務める。24歳。
ロシアのドゥダコバはUFC2勝1敗。初戦は開始直後のタックルからテイクダウンした瞬間に相手が手をついて肘を脱臼してのアクシデント的な負傷TKO勝ち。2戦目はRIZINで浜崎朱加のタイトルにも挑戦したジン・ユ・フレイとの対戦で、オッズでは圧倒的フェイバリットだったが、体重オーバーした上に、3連敗中のフレイに苦戦しての判定勝ち。前戦はUFC3勝5敗のサム・ヒューズとの対戦で、1Rは互角の攻防だったが、2R以降タックルを来られる展開となりスプリット判定負けでMMA初黒星を喫している。これで化けの皮が剥がれたと見られたのか、オッズでは今大会一番のアンダードッグとなっている。25歳。
両者オーソドックス。ジャブを突くクライン。ドゥダコバがタックルに。ケージでこらえるクライン。押し返すクライン。ドゥダコバヒジを入れて離れる。またタックル。テイクダウンを狙うが、クライン足関からバックを狙う。しかし逆にバックに回ろうとするドゥダコバ。落ちて下になったが腕十字を狙う。そのままバックに回ったドゥダコバ。クライン反転して上になりドゥダコバのガードに。パウンドを入れるクライン。ヒジ。ハーフからマウントを狙ったクラインに下からキムラ。が、外れてマウントを取ったクライン。クラインパウンド。ヒジ。ホーン。
1Rは終盤明確に攻勢となったクラインのラウンドか。同じような展開だった第1試合の3Rにアリエフに入れているジャッジもいるのでわからないが…。
2R。ドゥダコバすぐにシングルレッグへ。膝を着いてこらえるクライン。バックに回ろうとするドゥダコバだが、また反転して上になるクライン。ニースライスでパスしたクラインだが、ドゥダコバスイープで上を取り返そうとする。が、クラインまた上を取り返すとレッグドラッグでパスしてマウント。ドゥダコバシザースで脱出。立ってボディロックしてテイクダウンを狙う。クライン払い腰で投げて上になる。ハーフで押さえ込んだ。パウンド・ヒジを入れるクライン。カットしたドゥダコバ。クラインヒジ連打!ハーフで打たれ続けるドゥダコバを見てレフェリーストップ!
オッズの期待に答えたクライン、本来の階級でUFC初勝利。
ドゥダコバも組みでは一方的にやられていたわけではなかったが、際で雑に下になる場面が多くもったいなかった。