女子ストロー級5分5R。ダーン6位、ヒバス8位。今大会唯一のランカーの試合。
柔術&ADCC王者ダーン。ジェシカ・アンドラージとアマンダ・レモスに連敗していたが、前戦では下位ランカーのルーピー・ゴディネスに打撃でも積極的に打ち合い(打ち負ける場面もあったが)、打撃からタックルにつなげてグラウンドで攻め判定勝ちで連敗を止めた。2019年に行われた前回のヒバスとの対戦は、ダーンが出産してからわずか4ヶ月後の試合で、グラウンドに付き合わないヒバスに劣勢となり初黒星を喫している。31歳。
ヒバスは昨年3月のローズ・ナマユナス戦以来、10ヶ月ぶりの試合。フライとストローの両方で戦っており、試合の機会も多かったが、昨年はこの1試合のみだった。両階級でトップ10に入っているものの、ストロー級では5勝1敗で、より王座に近い。ブラジルの柔道ナショナルチームに入っていたこともある柔道エリートで、首投げ→袈裟固めを得意としている。31歳。
王者ウェイリーは1位スアレスと来月対戦。2位シャオナンは昨年4月に挑戦して完敗。3位のヴィルナ・ジャンジロバにはダーン、ヒバスの2人とも勝利していることを考えると、この試合の勝者が即挑戦はなくても、次の試合が挑戦者決定戦になってもおかしくない。
両者オーソドックス。カーフを蹴るダーン。前蹴り。詰めてくるヒバスに距離を取りつつ蹴りを入れる。飛び込んでワンツーを入れるダーン。またカーフを入れるがヒバスがワンツーを返す。またカーフ。もう一発。左ミドル。スイッチしたヒバス。ダーンタックルに。テイクダウン。ヒバスガードからヒジを入れる。クローズドガード。下からホールドしているヒバス。残り1分。ダーン密着したままパンチを打ち込む。ホーン。
1Rダーン。ヒバスはテイクダウンされた後、極められるリスクより、ラウンドを捨ててディフェンスに徹した。
2R。ダーンまたカーフキック。インロー。ヒバスの蹴りは距離を取りかわす。またタックルに入るダーンだが、ヒバス内股でテイクダウン。なおも下から足に組み付いて上になろうとするが、引き込んでガードに。ダーン下からヒジ。カットしたヒバス。下から腕を取り腕十字を伺うダーンだが、当然ヒバスも警戒している。パンチを打ち込むヒバス。ダーンもまた下からヒジを入れているが、さすがにこの展開が続くとヒバスのラウンドになる。残り1分半。ヒバス密着したままヒジ。ダーンオモプラッタでヒバスの左腕をロック。残り20秒でスイープに成功して上になるが時間がない。下からホールドして凌ぐヒバス。ホーン。
2Rヒバスか。
3R。サプスポーにしたヒバスの右足にカーフキック。ヒバスが詰めたところで組んだダーン。ボディロックからテイクダウンを狙うがヒバスこらえた。ダーンケージに押し込むとなおもテイクダウン狙い。小手に巻いてケージでディフェンスするヒバス。また投げて上になったヒバス。もぐろうとしたダーンにパウンドを打ち込むと、ダーンはガードに移行。パウンドを入れるヒバス。ダーン下からヒジ。ダーンガードから腕十字のセット。クラッチしてディフェンスするヒバス。脇腹にヒザを入れていくヒバス。足をすくって反転したダーンがスイープに成功。残り1分でマウント。また腕十字を狙う。パウンドを入れつつ腕十字に。残り10秒だったがクラッチを切って腕を伸ばしタップアウト!
さすがの寝技の強さ。残りわずかだったが極めきった。自身の持つ女子ストロー級の一本勝ち記録を5に伸ばしている(女子全体ではフライ級のジリアン・ロバートソンの6回に続いて2位)。