UFC on ESPN+101:セミファイナル・サンティアゴ・ポンジニビオ vs. カールストン・ハリス

ウェルター級。

元ランカーのポンジニッビオ。一時は7連勝していたが、2018年から2021年までブランクがあり、復帰後は2勝5敗で2連敗中。5敗のうち、スプリット判定負けが3試合もある。前戦はキング・オブ・カンフーこと散打世界王者のムスリム・サリコフにどちらとも言えない互角の内容でスプリット判定負け。しかし裁定が出た際に「信じられない」というジェスチャーを見せていた。どうなってもおかしくない僅差の試合だったのに、本気でそう思っているのだとしたら、やや自己評価が甘すぎ。スプリット判定負けが多いのも致し方ないか。2013年のTUFブラジル2に出場していたベテランで、カーフキックが得意なストライカー。UFC11勝7敗の38歳。

南米・ガイアナ出身のハリス。バックボーンはルタ・リーブリで、師匠はマーシオ・クロマド。20歳の時にブラジルで自動車整備士の仕事に就き、趣味でボクシングとルタを始めたが、それまで格闘技経験はなかった。24歳でプロになることを決意。ダナ・ホワイトが視察していたUAEウォーリアーズでハビブ・ヌルマゴメドフの練習パートナーのサイード・イザガクマエフと対戦し、ルタの伝家の宝刀アナコンダチョークで勝利してUFCと契約。UFCではシャフカト・ラフモノフに敗れたのみだったが、前戦はストライカーのケイオス・ウィリアムズに開始直後のパンチで秒殺KO負けし、得意のグラップリングを見せられずに2敗目を喫している。UFC戦績は6戦(4勝2敗)とポンジニッビオの3分の1だが、MMA開始&UFC契約が遅かったため、年齢は1つ下の37歳。

両者オーソドックス。プレスするポンジニッビオ。ケージ際まで下がったハリス。ジャブを突くポンジニッビオ。ワンツーがヒット。カーフキック。また右を入れたポンジニッビオ。ハリスもジャブ、ボディストレートを返すが、詰められてまたケージ際に。ハリスタックル。しかし振りほどいたポンジニッビオ。左ボディから右を入れるハリス。また左ボディ。また右ボディストレート。右アッパーから左フック。ハリスもパンチで打ち合う。ポンジニッビオカーフキック。またタックルを狙ったハリスだが切られる。残り1分。左が入りポンジニッビオぐらついた。距離を取るポンジニッビオ。ハリスの右がヒットしダウン。すぐ立った。組みに行くハリスだが振りほどき離れる。しかしハリスの右がヒットしまたダウン!ハリス上を取ろうとしたが、乗りすぎて前に落ちて立たれる。ホーン。

1Rハリス。KO寸前というほどではないので10-8まではないか。

2R。ダウンを喫したポンジニッビオだがプレスしていく。カーフキック。もう一発。ハリスは左ボディ。詰めてワンツーを入れるポンジニッビオ。右を入れたハリス。ポンジニッビオの右が入り、ハリスやや後退。またタックルに入るが切られる。ポンジニッビオは動きが戻っている。が、また右フックがヒットしちょっとぐらついた。インローを蹴られてスリップダウンするポンジニッビオ。すぐ立つが、ハリスがパンチで出てくる。左ボディ。インロー。左ボディ。残り1分。お互いのワンツーが交錯。両者引かない。打ち合いでホーン。

2Rは微妙。打撃のヒットはややハリスだが、ほぼ五分の内容。

3R。ハリスタックル。しかし受け止めて投げたポンジニッビオ。ハリス引きこんだ。足を蹴るポンジニッビオ。ハリスレッスルアップしタックルへ。が、切ったポンジニッビオ。スタンドに戻った。ハリスが打ち下ろしの右をヒット。左ボディ。左ハイ。ポンジニッビオの右がヒット。もう一発右。ぐらついたハリス。また右。さらに右が入りハリスダウン気味に倒れた。鉄槌連打。しかしハリス立った。なおもパンチで出るポンジニッビオ。右が入りぐらついたハリス。すぐに立ったがレフェリー割って入りKO!

1Rの2度のダウンからリカバリーして逆転KO勝ち。

最後はハリスが立ち上がって打ち返していったところだったが、カーティスvsコプィロフとは違い、残り時間がある中でダメージの蓄積が明らかだったので、止められても仕方ない。

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