MMAの試合のみ。
第1試合 弥益ドミネーター聡志 vs. “ブラックパンサー”ベイノア
極真出身でRISE王者のキックボクサーベノイアのMMAデビュー戦。
デビュー戦でいきなりDEEPの元王者とだが、その分体重ハンデがあり、本来フェザー級(65.7kg)のドミネーターに対して73kg契約での試合に。ベノイアも67.5kg級の王者なので、もうちょっと体重を合わせることもできたはずだが、オファーが直前だったのだろうか。
フィジカル差が厄介ではあるが、キャリアの差を見せてドミネーターがパウンドでKO勝ち。
第2試合 シビサイ頌真 vs. スダリオ剛
ここまで3勝のスダリオだが、同階級のちゃんとしたMMAファイターとの対戦はなし。打撃は重いものの、ディフェンス面が試される試合にはなっておらず、実質今回が初めて実力を問われる試合に。今までは攻撃全振りで問題なかったが、打撃のディフェンスやテイクダウンディフェンスなど、対応することが増えてその分攻撃力も落ちると予想。
シビサイ一本勝ち。
第3試合 斎藤裕 vs. ヴガール・ケラモフ
直近の2敗は外国人相手の斎藤。外国人相手に勝った試合もあるが、いずれも格下。パワーがあって圧をかけてくるタイプには苦戦を強いられているだけに、ケラモフはRIZINでは最も相性が悪い相手では。
ケラモフは、試合直前に2週間の隔離期間がある中、どれだけのコンディションで試合できるかが気がかりではある。
ケラモフ判定勝ち。
第4試合 元谷友貴 vs. 岡田遼
朝倉海と井上直樹を除くと、元谷の実力が頭半分抜けていると思う。ただしポカというか、つけいる隙はある。岡田はそうした部分を突くのは上手いと思うが、ずっと押される展開のまま、攻めに回れないまま終わりそう。
元谷判定勝ち。
第5試合 扇久保博正 vs. 春日井“寒天”たけし
7年前の再戦。両者とも戦績は良いが、戦ってきた相手のレベルには差がある。日本拳法を学び打撃を強化してきている寒天だが、ヤマニハには打撃戦でダウンを喫している。やはり武器は寝技だが、その前の打撃でどれだけ警戒させられるか。
接戦になると思うが扇久保判定勝ち。
第6試合 石渡伸太郎 vs. 井上直樹
トーナメントの本命が朝倉海で近い位置にいる対抗が井上と見る。元谷戦での一本勝ちは展開でたまたま取れたという面もあるが、短い攻防の中でも成長が見られた。対する石渡は36歳で怪我から1年半ぶりの復帰戦。まず追い込んだ練習ができるだけのコンディションが作れているのかが心配。
井上判定勝ち。
第7試合 朝倉海 vs. 渡部修斗
一番実力差がある試合。
朝倉海KO勝ち。
第8試合 トフィック・ムサエフ vs. ホベルト・サトシ・ソウザ
柔術特化スタイルは、打撃でも十分勝負できるという裏付けがあってこそ機能する。サトシはジョニー・ケース戦を見る限り、ムサエフ相手に打ち合える打撃は持っていないと思われる。引き込みからの攻めだけでは、クロンがUFCで通用しなかったのを見ても、世界レベルでは厳しい。打撃でムサエフ相手に打ち合えるならわからないが…。
ムサエフ判定勝ち。
メインイベント 朝倉未来 vs. クレベル・コイケ
クレベル相手に一度もグラウンドに持ち込ませずに勝つというのは難しい。朝倉未来が寝技対策で、グラウンドに持ち込まれても十分しのげるというところまで自信を持てているかどうか。実際のところは両者ともやってみなければわからない部分ではあるが、試合中に自力でグラウンドから脱出できればそれが自信になり、時間が立つほど有利になる。足を取られる怖さはあるが、サッカーボールキックやグラウンド膝もクレベル相手には有効。一本を取られなくても、グラウンドのまま1R終了のゴングを聞くようだと、2R以降守りに意識が向いて、逆に打撃をもらう危険も出てくる。
朝倉未来判定勝ち。