女子フェザー級。
本来はバンタム級戦でヌネス vs. ウー・ヤナンが組まれていたが、ヤナンが欠場し、初のチリ人女性初のUFCファイターとなるはずだったジェニファー・ゴンザレスに変更。ところが、ゴンザレスは試合1週間前に行われたUSADAの抜き打ち検査の際にUSADAの職員とトラブルがあり、検査ができなかったとして急遽リリースされた。結局、さらに代役のパスクアルがUFCデビューを飾ることになった。
ムエタイバックボーンのヌネスはローカル戦績7勝(6KO)1敗でUFCと契約したが、相手のレベルが低すぎて実力が疑問視されていた。しかし昨年8月のデビュー戦は、UFC2連勝中のベア・マレッキにケージを背負わせ打撃を打ち込み、残り6秒でKO勝ち。過去にはフェザー級で戦ったこともある。
急遽デビューのパスクアルは香港在住で、上海のUFC PIでトレーニングを積んでいた。先月Invictaデビューすると、フェザー級契約だったが相手が7.4ポンドの大幅オーバーでキャッチウェイトに。試合はパスクアルが序盤からパンチのラッシュで攻めて1RKO勝ち。過去にはバンタム級で戦っていたこともあるが、ヌネスより13cm長身の170cm。
左右のパンチを雑に振り回すパスクアル。ヌネスもパンチを返す。間合いを詰めてヌネスがパンチを入れる。押されながらも応戦するパスクアル。プレスしてケージまで詰めるヌネス。パスクアルが出てくるところに左オーバーハンドがヒットしダウン!フラッシュダウン気味ですぐ立ったパスクアル。パンチ・膝で出るパスクアル。また飛び込んだヌネス。ケージを背負ったパスクアルにパンチを打ち込むが、パスクアルタックルでテイクダウン成功。ヌネスガードから肘を入れるが、パスクアル足をさばいてパス。上四方に。下から足を首に挟めるヌネス。ホーン。
1Rヌネス。
2R。間合いを詰めるヌネス。左がヒット。ケージ際でラッシュ!もらってパスクアルダウン。すぐ立ったがタックルに入ったところを潰されマウント。背中を向けたパスクアル。チョークを狙うヌネスだが前に落として脱出。タックルを狙うパスクアルだが警戒されていて取れる雰囲気がない。パンチを貰った右目が腫れているパスクアル。パスクアル飛び込んでタックル。いいタイミングで入り倒した。ガードを取るヌネス。しかしパスクアルも上で固まっているだけ。時間がすぎる。ホーン。
2Rヌネス。
3R。右目が腫れているパスクアルだが続行。タックルに行くが読まれていてかわされる。また組みに行くが止められている。ヌネスこのラウンドは見る展開で手数が少ない。逃げ切り体勢か。パンチを貰い下がるパスクアル。パンチからのタックルは読まれている。またタックル。止めて入れ替えたヌネスがラッシュを打ち込んだ。残り1分。残り15秒でタックルからテイクダウンしたが攻める時間がない。タイムアップ。
30-27×2、30-26の3-0でヌネス勝利。
ヌネスが打撃で圧倒。倒せそうな気もしたが、最後は安全運転で逃げ切った。しかし3Rともテイクダウンを取られてそこから逃げられなかったのは不安材料。ラウンドは失わないという計算もあったのかもしれないが。
実質階級上のパスクアルだが打撃圧されて一方的に。UFCレベルで戦っていけるかはこの試合ではわからず。