PANCRASE326:セミファイナル・藤野恵実 vs. KAREN

女子ストロー級タイトルマッチ5分5R。挑戦者KARENは1位。

41歳の藤野はタイトルを獲得した2019年12月以来のパンクラス参戦。コロナ禍では、昨年9月にRIZINに参戦し、スーパーアトム級に落として王者の浜崎朱加と対戦。打撃戦の末判定負けしている。パンクラスでの6戦はすべて国際戦で、日本人との対戦は初めて。

藤野がタイトルを獲得した同じ日に16歳でMMAデビューしたのがKARENティームDATEスタイルで遠距離でのサイドキック、密着してからの肘でデビュー以来4連勝。DATEから独立した昨年10月の試合もスタイルは変わらず、肘でカットしTKO勝ち。しかし、チーム全体でスタンドで脇を差されてテイクダウンを奪われやすいというウィークポイントも残っている。今月高校を卒業する18歳で、王者とは23歳差。

いつもの通り半身でステップしてサイドキックを出すKAREN。まだ間合いが遠くヒットしない。藤野飛び込んでくみついた。押し込んでがっちり両脇を差してクラッチ。密着して肘を打たせない藤野。クラッチが外れた。パンチを入れて離れる藤野。かなり遠い間合いにいる藤野。飛び込んだ藤野。またダブルアンダーフックでクラッチ。サバ折りテイクダウン。ハーフ。フルガードに戻したKAREN。ギロチンに抱えながら立つ。藤野密着したままパンチ連打を入れる。ホーン。

1R三者藤野。

2R。また遠い位置で構える藤野。KARENの攻撃も当たらない位置。KARENサイドキック。また飛び込んだ藤野。両脇さしてクラッチし密着。引き剥がそうとするKAREN。離れる藤野。KAREN左ハイ。サイドキックをボディに。出ていくKARENサイドだが藤野組んでケージに押し込む。またボディロック。密着して肘を打たせない藤野。押し込みながら殴る。引き剥がしたKARENKAREN出ると藤野バックステップ。が、雑に出たところで組み付いた藤野。引き剥がされるがパンチを入れ離れる藤野。KARENまたサイドキック。左ハイがヒットするがパンチを返す藤野。ホーン。

二者KAREN、一者藤野。テイクダウンが取れなくなって、ケージへ押し込むまでになった藤野だが、その分ラウンドを落としてしまっている。

3R。入ってくる藤野に左ハイを合わせたKARENだが藤野組んで押し込み。入れ替えたKARENだが藤野がまたケージに押し込む。離れた藤野。KARENサイドキック。ハイ。下がってかわす藤野。飛び込む。蹴りを合わせたが組み付いた藤野。また押し込み。レフェリーブレイク。KARENサイドキック。飛び込む藤野にヒット。前に出てパンチを入れたKAREN。藤野くんだクラッチして押し込むと殴る。肘を入れて離れた藤野。ホーン。

三者藤野。押し込んで打撃を入れていたのが評価された。

4R。サイドキックを入れたKARENにパンチを返す藤野。距離を詰めてパンチを入れる。KARENがケージに押し込むが、入れ替えた藤野が逆に押し込み。密着した状態で肘を入れるKAREN。パンチを入れて離れた藤野。またサイドキックを入れるKAREN。サイドキックを打たれながら出てパンチを入れ組んだ藤野。テイクダウンするが倒れ際に入れ替えたKARENが上に!ハーフから肘!背中を向けた藤野にチョーク!腕を掴んでチョークを防いでいる藤野だが、肘でカットし大流血。レフェリー出血を見て止めた!

KARENパンクラス最年少王者に。

最後のテイクダウン、あのまま倒されて下になっていたら藤野がこのラウンドを取り判定での勝ちが確定していた。上になると肘一発でカット。ギリギリの攻防で勝敗が分かれた。まだフィジカルや脇を差される甘さに弱点があるが、これからまだまだ強くなりそう。

藤野は前半フィジカルで圧していたが、次第に消耗してKARENに引き剥がされるようになった。

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