ミドル級。UFC2戦目同士がランカーを差し置いてのセミ登場。
前回、UFCデビュー戦もセミだったブラジルのボハーリョ。昨年のコンテンダーシリーズで判定勝ちしたがUFCとの契約はならず、1ヶ月後の追試で1RKO勝ちしてようやく契約が決まった。という経歴を見ると、連続セミ出場だが、そこまでUFCから推されているわけでもない。デビュー戦は相手もUFC初戦で、バックからコントロールする展開で優勢に進めていたが、グランド顔面膝の反則があり、減点された上でのテクニカル判定勝ちという締まらない結果に。
ジョルジオ・ペトロシアンの弟・アルメン・ペトロシアンと同姓同名のペトロシアン。紛らわしいことに空手がバックボーンで、尊敬するファイターはジョルジオ・ペトロシアン。キックからムエタイに転向したのが20歳と遅く、MMAを始めたのは28歳とさらに遅い。7勝1敗でまだキャリア3年。ローカル時代は勝った試合ではすべてKO勝利だったが、2月のUFCデビュー戦は得意の打撃で攻め込まれる場面もあり、スプリット判定勝ち。
関節蹴りで牽制するボハーリョ。ハイ。飛び込んで左。今度は飛び込んでタックルへ。テイクダウン。ケージを背に座った状態のペトロシアンからバックを奪う。ハーフバックから両足フックしてバックマウント。前戦と同じくスロエフストレッチを狙おうとした。四の字バックに切り替え。仰向けでチョークを狙っていく。ディフェンスはしていてチョークを取られる気配はないペトロシアンだが、逃げることもできないまま時間が過ぎていく。ホーン。
1Rボハーリョ。
2R。ペトロシアンインロー。ハイは空振り。飛び込もうとしたボハーリョに右がヒット。飛び込みのフェイントから打撃を見せるボハーリョ。飛び込んでタックル。テイクダウン。背中を付けたペトロシアン。サイドについたボハーリョ。マウント。反転したペトロシアン。ボハーリョのギロチンを外して上に。立って足を蹴るペトロシアン。ブレイク。パンチで出るペトロシアン。が、またボハーリョのタックルで倒された。ボハーリョのタックルがうまいというより、ペトロシアンの警戒心が薄すぎる。ハーフバック。四の字バックに移行。バックからパウンド。ペトロシアンも背中のボハーリョにパンチを入れる。ホーン。
2Rボハーリョ。ペトロシアンはKOするしかない。
3R。踏み込んで右を打ち込んだペトロシアン。ボハーリョタックル。今度は受け止めたペトロシアン。ケージに押し込むボハーリョ。スタンドバックへ。が、引き込もうとして滑って一人でシタンい。足を蹴るペトロシアン。ボハーリョは何もせず時間がすぎるのを待つ。足だけ蹴ってもKOできないし意味がない。ブレイク。残り1分半。ボハーリョタックル。ケージまでお仕込みダブルレッグで倒した。ペトロシアンすぐ立つ。押し込むボハーリョ。残り10秒でローブローの注意。再開後距離を取るボハーリョを追いかけてハイキックを放ったペトロシアンだがタイムアップ。
30-27×2、29-28の3-0でボハーリョ勝利。
デビュー2戦目でセミ抜擢された2人だが、第1試合の方が良かった。ボハーリョも相手が無警戒のペトロシアンだからテイクダウンを取れたが、上位相手だとどうだかわからず。