ライトヘビー級5分5R。サントス6位、ヒル10位。
38歳のサントス。重量級は前王者テイシェイラを筆頭にベテランが多いが、サントスのように戦績が右肩下がりの選手にとっては厳しい。ジョン・ジョーンズのタイトルに挑戦したが判定負け。さらにテイシェイラとラキッチにも負け、ジョニー・ウォーカーには勝ったものの消極的な内容で評価が上がらず。前戦は次期挑戦者候補の一人マゴメド・アンカラエフ相手に自分から攻めに行けず、良いところなく判定負け。戦績よりも内容が良くない。ハードパンチャーだが、2019年のブラホヴィッチ戦以来KO勝ちがない。
ヒルはエリートアスリートタイプのファイターで、大学までバスケやアメフトで活躍し、卒業後にMMAに転向。プロデビューは26歳と遅いが、2年でコンテンダーシリーズに出場し、無敗のままUFCと契約。ランカーのオヴァンス・サン・プレーを2RKOしランキング入りしたが、ポール・クレイグには引き込んで腕十字を極められ、肘を折られてキャリア初黒星。しかしそこからジム・クルートとジョニー・ウォーカーに2試合連続1RKO勝ち。
新旧KOアーティスト対決だが、こうなるとオッズは最近の勢いが重視されがちで、下位ランカーのヒルがフェイバリット。
サントスローからシングルレッグを狙ったが、切ったヒル。ヒル詰めてきた。サントスの左ハイをブロック。ジャブを放つヒルにサントス左オーバーハンド。なおもジャブで出るヒル。サントスまたシングルレッグ。ケージまで詰めるとダブルレッグへ。こらえたヒル。四つからボディへ膝。サントスシングルレッグに切り替えて倒そうとする。かなり力を使っているが倒せない。またボディに膝。膝がローブローになりタイムストップ。再開。また出ていくヒル。サントス下がって距離を取る。残り10秒でバックスピンキックを見せたサントス。ワンツー。ホーン。
1R手数で五分。ややサントスか。
2R。またじわじわ出るヒル。サントス下がって距離をキープ。右ミドル。タックルで飛び込んだ。テイクダウン!しかしすぐ立ち上がるヒル。なおもダブルレッグを狙うサントス。ヒルの膝がヒット。四つからシングルレッグを狙ったが倒せない。ヒルの右をもらった。タックルでしのごうとするサントス。ヒル切って離れる。ヒルの右がヒット。さらに左。ボディ。サントスもパンチを打ち返し右がヒット。しかしちょっと消耗しているサントス。後退。ヒルのハイ。ヒルのパンチをなんとかかわしているサントス。だが足が止まっている。手打ちのパンチ。ヒルの右がヒット。サントスのバック肘は不発。ヒルの右がヒット。サントス距離を取る。最後に右を打ち込んだヒル。ホーン。
2Rヒル。サントス、すべての武器を使ってなんとかしようとしているが、スタミナが切れてしまっている。
3R。サントスタックル。ダブルレッグで倒した。が、すぐに立たれる。なおもダブルレッグを狙うサントス。倒した。背中を向けたヒルのバックを取ろうとするが前に落とされる。しかしまたタックル。シングルレッグで膝をつく。こらえてパウンドを入れるヒル。立ち上がったヒルだがすぐ倒すサントス。バックに回るサントスだが、ヒル立って正対。またテイクダウン狙い。ヒルも疲れているか。ボディロックから投げてテイクダウン。バックに回るサントス。打撃を入れるヒルだがサントスまたタックル。ヒルが膝を入れる。シングルレッグで倒すサントス。ホーン。
3Rサントス。ヒル、テイクダウンをイージーに取られるようになってきている。打撃で仕留める力がなくなってしまうと、あと1R取られたら厳しくなる。一方のサントスも疲れている。
4R。詰めていくヒル。ワンツー。サントス飛び膝を見せたが右をもらった。しかしサントスのフックがヒット。押し返すサントス。しかしまた詰めるヒル。ワンツーがヒット。サントスぱんちをかわされ背中を向けたところに左をもらう。足を止めての打ち合いからサントスも足をもつれ笹ダウン!ヒルパウンド!ラッシュ。サントス立とうとしたがほぼマウントになり肘連打!レフェリーストップ!
今日は気持ちを見せたサントスだったが、最後は及ばず。ヒルもUFCでは一番苦しんだ試合となったが、ここを乗り切ったのはいい経験になったか。