ヘビー級王座決定戦5分5R。ガーン1位、ジョーンズはライトヘビー級・ヘビー級ともにランク外だが、P4Pランキングでは10位に入っている。
2011年に最年少の23歳でライトヘビー級王座を獲得したジョーンズ。そこから防衛記録を重ねていったが、2015年のダニエル・コーミエとの防衛戦後、コカインで陽性となってからは、当て逃げやドーピングなどで出場停止→復帰後タイトル獲得を繰り返し、2018年の復帰戦で組まれたグスタフソン戦でまたも王座獲得。その後3回防衛に成功しているが、チアゴ・サントス戦では初めてスプリットでの判定勝ち、最後となったドミニク・レイエス戦では、21のマスコミの採点のうち、66%がレイエスの勝ちを支持するという微妙な内容の判定であり、当時32歳だったが、かつての圧倒的な勝利はすでに見られなくなっていた。その後、ヘビー級を目指しタイトルを初めて返上。3年間のブランク明けでUFCヘビー級でのデビュー戦を行う。
元暫定王者のガーンは昨年1月、フランシス・ガヌーと王座決定戦で対戦。オッズでは正王者ガヌーよりも支持されており、序盤は距離を取っての打撃でガーンが先手を取ったものの、3Rからガヌーがテイクダウン狙いに切り替えて、押さえ込まれる展開で判定負け。MMA初黒星を喫した。昨年9月に、UFC初開催となった地元のパリ大会で復帰。ランキング3位のタイ・ツイバサ相手に、いつもの距離を取って打撃を入れる戦法を取っていたが、2Rにツイバサのパンチを貰いダウン。ピンチに陥ったが、そこから激しい打撃戦となり、3RにKO勝ちで逆転勝利。長いリーチを活かしてアウトボクシングでポイントアウトするスタイルだが、今回はガヌー戦以来のリーチで上回る相手との対戦となる。
入場時の足のテーピングを注意されるジョーンズ。結局外して入場することを選択した。
ローを蹴ったジョーンズにガーンも蹴り返したが、いきなりローブローに。タイムストップ。再開。プレスするジョーンズ。ガーン左右にステップ。JJ関節蹴り。ガーンの左ストレートに合わせて組み付いてバックに回ったJJ。前方に崩して膝をつかせる。寝かせようとするJJだがガーン背中を向けて立つ。しかしJJすぐにタックルに入り倒して尻もちを着かせた。座った体勢のガーンの首をギロチンに抱えるJJ。取り直して絞める。ガーン力なくタップ!
JJ、ガーンにほぼ何もさせないまま一本勝ちでヘビー級新王者に。
ガーン、ヘビー級ではされることがなかった攻めだったか。ローブロー一発以外、何もできない完敗。
7月のスティーペ・ミオシッチとの対戦をジョー・ローガンから振られ、受諾するJJ。