チャトリ・シットヨートンCEO「ONEの累積赤字額3億8300万ドル(約558億円)はフェイクニュース」「3年以内に黒字化できると信じている」(2022年10月18日)
こちらの続報。
【UFCを猛追の格闘技「ONE」はなぜ大化けしたのか】 動画の総視聴数がNBAに次ぐ世界2位に躍進 #東洋経済オンラインhttps://t.co/mk7gdOeDwT
— 東洋経済オンライン (@Toyokeizai) February 24, 2023
2022年のニールセンレポートによると、ONEはSNSを中心に動画の総視聴数の増加が目覚ましい。フェイスブック、インスタグラム、ユーチューブを合わせた動画の総視聴数は2021年には134億回で、前年のほぼ2倍になった。これはアメリカ・カナダのプロバスケットボールリーグであるNBAに次いで世界2位だ。
ONEは創業11年で、セコイアキャピタル・インドをはじめとする著名ベンチャーキャピタルから出資を受けている。アメリカの調査会社であるCBインサイツもONEの企業価値を10億ドルと見積もっており、現在ではアジア有数のユニコーン(10億ドル以上の評価を受ける未上場企業)として認知されている。
テック系がひしめく東南アジアのスタートアップ業界で、格闘技というコンテンツによって勝負するONEは異色の存在だ。
ONEはアジア独自の価値観を前面に打ち出すことで、アメリカのUFCの「一強」が長く続く総合格闘技の世界に一石を投じた。アジアの格闘技は数千年の伝統を誇り、日本の柔道、空手や中国武術、タイのムエタイなどその種類も多様だ。その割にビジネスで成功した格闘技団体がない。そこにチャトリ氏は着目した。
「現在のONEの企業価値は20億ドルまで上がっている」というチャトリ氏にIPO(新規公開株式)の見通しについて聞くと、「今後1〜2年で、市場の状況が良くなったら」との返事だった。
とはいえ、ONEはまだ赤字経営のようだ。チャトリ氏は現在世界に10のオフィスがあると豪語するが、従業員数などの数字は開示していない。また、イベントチケットの有料販売比率も明かせないとのことだった。
チャトリ氏が重視しているのは、総視聴数とファンベースだという。「私たちの総視聴数とファンベースは飛躍的に伸びています。最終的に収益はこれらの数字を追いかけてきます」とチャトリ氏は説明した。
課題について聞くと、本社および海外支社での人材の確保をあげた。シンガポールを始めとして東南アジア各国では、格闘技のイメージはまだまだネガティブなところがあるためだ。
BloodyElbowに2021年の赤字額1億1000万ドル、累積赤字額が2021年12月31日の時点で3億8300万ドルと報じられ「フェイクニュース」だと主張していたチャトリCEO。IPOは果たして達成できるのでしょうか。続きを読む・・・