ライト級トーナメント一回戦5分5R。ムサエフ2位、シャブリー4位。
トフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)・RIZINワールドWORLD GP 2019優勝者・20勝4敗・155ポンド(70.30kg)・33歳。昨年7月のBellatorデビュー戦で、いきなりタイトルに挑戦予定だったシドニー・アウトローに秒殺KO勝ちしたムサエフ。しかしタイトル挑戦権はBellatorで実績のあるウスマン・ヌルマゴメドフが優先された。ムサエフはこれが2戦目。
アレクサンデル・シャブリー(ロシア)・22勝3敗・154.4ポンド(70.03kg)・29歳。ACA時代はストライカーだったが、Bellator参戦後はテイクダウンからの押さえ込みの試合が続いた。しかし前戦は元王者ブレント・プリムスに2RKO勝ち。本人の語るところによれば、Bellator参戦当初はアウェイでの試合に慣れていなかったが、前回から実力を出せるようになったとのこと。
この試合の勝者は日程未定のAJ・マッキー vs. パトリッキー・フレイレの勝者と対戦する。
シャブリーのカーフキックにパンチを合わせたムサエフ。見合いで両者距離を測り合い、会場はブーイング。ムサエフが出たところでシャブリーがパンチを合わせて交錯。両者警戒して手が出ない。ブーイング。ワンツーを出したムサエフだがガードの上。徐々にプレスしてきたシャブリー。ムサエフの右に右を返してヒット。出てきたムサエフだが、シャブリーの右インローでバランスを崩し膝を着くがすぐ立った。詰めていくムサエフ。ケージに追い込んだ。シャブリーサークリングで逃れる。ワンツーを出したがシャブリーがアッパーを返す。ゴング。
1Rは打撃のヒットでシャブリーかと思うが、僅差。
2R。また両者距離を取って見合い。ムサエフがパンチを出すが、間合いが遠くガードの上。飛び込んで打ち込むと今度はシャブリーがパンチを合わせる。両者フェイントを掛け合っている。シャブリー飛び込んで右がヒット。初めて自分から出た。ムサエフ詰めるがシャブリーまたワンツー。ムサエフタックルへ。が、受け止めたシャブリー。入れ替えてケージに押し込み膝。引き剥がし離れたムサエフ。ケージに詰めてパンチで飛び込んだムサエフだが、かわして離れるシャブリー。シャブリー飛び込んでワンツー。ムサエフの右は空振り。プレスしてきたムサエフだが、パンチを出したところに膝を合わせて離れるシャブリー。バックブローから組み付いたところでゴング。
2Rシャブリー。徐々にパンチがヒットするようになってきている。
3R。シャブリーの前蹴りがローブローに。タイムストップ。けっこう苦しんでいるムサエフ。レフェリー続行できないなら止めるぞと通告する。通訳が伝えるが、ムサエフ続行できず試合終了。
大喜びのシャブリーだが、裁定は?
シャブリーのKO勝ちの裁定に。シャブリーの前蹴りがみぞおちにヒットしたが、その後足がずれてファールカップを上から蹴っている。レフェリーはローブローではなく前蹴りのダメージという判断の模様。たしかにローブローは上からのヒットなのでそこまでダメージは無かったかもしれない。ムサエフも抗議することなく結果を受け入れている。