ヘビー級。ウスマンの弟 vs. タファの弟。
元ウェルター級王者カマル・ウスマンの弟というサラブレッド・モハメド・ウスマン。TUF決勝では本来ライトヘビーのザック・パウガを2RKOで下している。大学時代まではアメフトをしており、その後MMAに転向したため、プロデビューが28歳と遅い。UFCレベルでどれくらいできるかはまだ未知数。34歳。
ニュージーランドのタファはすでにUFCヘビー級でデビュー済みのジャスティン・タファの弟。ボクシング・キックでキャリアを積み、昨年7月にMMAデビューすると、8月・11月と連戦連勝。大晦日のRIZINではスダリオ剛にパンチで攻め込み秒殺KO勝ち。ここまで4戦全てがKO勝利というストライカーだが、グラウンドの実力派未知数。26歳。
両者未知数同士で、オッズはほぼイーブン。
見合い。左を一発入れたタファ。ウスマンじわじわ出るが、まだ間合いの外。タックルで飛び込んだ。タファ脇を差したがケージに押し込まれる。テイクダウンを防ぐタファ。膝を放ったタファだが、それをくぐる形になったウスマンが足をつかんで倒しかける。しかしまた立ってウスマンがケージに押し込む体勢に。引き剥がしてパンチを入れたタファ。ウスマン離れた。タファパンチで出る。ウスマンタックルに入るが切られてパンチを貰う。ふらつきながらタックルでしのごうとするウスマン。ケージに押し込んだがパンチを入れて離れた。タファがパンチを放っていくが、ウスマンも大振りのパンチを返す。ホーン。
1Rタファ。
2R。タファが出ていく展開。ウスマンタックルを切られる。疲れも見えるウスマン。タファの左をもらった。しかし出てきたところにシングルレッグ。ケージで耐えるタファ。シングルレッグからテイクダウン成功。下になったタファ、背中をべったりつけてハーフで押さえ込まれている。ウスマンはまずはキープしながら細かいパウンドを入れる。タファ、下からホールドするだけで、グラウンド技術は全くなさそう。細かいパウンドを入れていくウスマンだが、ブレイクにもなりそうな程度の攻め。残り1分。ウスマン少し体を起こして強いパウンドを入れた。タファ逃げる動きなし。残りわずかでまた強いパウンドを入れたウスマン。ホーン。
2Rウスマン。タファ、思った以上にグラウンドで下になった時に何も出来ない。
3R。ウスマンのタックルを切ったタファ。パンチを打ち込む。しかしウスマンシングルレッグからドライブしてケージに押し込んだ。タファの巨体をシングルレッグで持ち上げてテイクダウン。ケージを背に座った体勢のタファを寝かせた。いつでもサイドを取れそうだが、返されないようにあえてハーフのまま押さえ込むウスマン。タファ、相変わらず背中を付けたまま、立とうとする意思が見えない。残り1分。ようやく下から引き剥がしてたとうとしたタファだが、ウスマンがバックに回った。立ったタファ。ウスマンケージに押し込み続ける。肘を入れるタファ。アッパー。ウスマン残りわずかで距離を取る。追いかけてパンチを入れるタファだがタイムアップ。
三者29-28でウスマン勝利。
しかしタファのグラウンド技術のなさに助けられた格好で、今後の見通しは暗い。
タファはここまでグラウンドができない選手は最近のUFCでは稀。ここまでリカバリーがないと厳しい。UFCと契約できているうちにどこまで向上するか。