ウェルター級。
マシューズはウェルター級8勝3敗で、もうすぐランクインのポジションで足踏みしている。前戦は前の試合に出たセメルスバーガーに判定負けで、またしても足踏み。5月に組まれた試合は負傷欠場となり、今回は佐藤天に勝っているミゲル・バエザ戦が組まれていたが、バエザが1週間前に欠場。急遽、UFCデビュー戦となるフラワーズと組まれた。オーストラリア版TUFに出演してから10年目となる、若きベテランの28歳。
フラワーズは代役でのデビュー戦となるが、急遽UFCと契約したわけではなく、昨年8月のコンテンダーシリーズで勝利してUFCとの契約を決めている。2月にデビュー戦が組まれていたが、禁止薬物のオスタリンが検出され、6ヶ月の出場停止となっていた(出場停止は7月27日までで、2日前に解除されたばかり)。コンテンダーシリーズでは、テイクダウンされ横三角に入られたところで、スラムで肩から叩きつけ、相手が肩を脱臼しての勝利。2019年まではボクシングにも出場していたが、戦績は1勝10敗1NCで、最後の5戦はすべてKO負けしている。MMAでは12勝5敗1分けで、12勝のうち8KO。マシューズと同じ28歳だが、マシューズがUFCと契約した2年後にプロデビューしている。
どんどん出ていくフラワーズ。ケージを背負ったマシューズにラッシュ。ちょっと打たれたマシューズだが打ち返す。左ボディがヒット。なおも詰めてまたケージを背負わせる。ヘッドムーブでかわしつつ肘を入れたマシューズだが、フラワーズ下がらない。前蹴りを腹に入れるマシューズ。フラワーズ、ちょっと圧が弱まってきたか?マシューズが冷静に前蹴り、ジャブ。フラワーズ詰めるも手が出ていない。右をもらってぐらついたフラワーズ。効いてないアピール。また腹に前蹴りを入れるマシューズだが、フラワーズがそこにタックル。テイクダウン。サイドに回る。残り1分。ギロチンに抱えているマシューズ。フラワーズはヴォンフルーチョークが狙える体勢だが狙わず。上になるも特に攻めがないままホーン。
1Rマシューズ。
2R。マシューズが詰める。前蹴り。フラワーズ前のめりに倒れる。ローブローアピール。リプレイを見ると、つま先が腹に入っている。踵のあたりはファールカップに当たっているように見えなくもないが…会場はブーイング。あくまでローブローのダメージを主張するフラワーズだが…。結局ローブローが認められ再開。再開後すぐにマシューズ前蹴り。ワンツー。また出てきたフラワーズだが、手を出すまでには至らない。前蹴りをキャッチしたが振りほどいたマシューズ。フラワーズタックル。マシューズが切ると下になったフラワーズ。ハーフ。キムラ狙いからクォーターマウント。完全なマウントに。パウンドを入れる。亀になったフラワーズに即チョーク。タップアウト。
さすがにコンテンダーシリーズ上がりのデビュー戦選手とは格の違いを見せたマシューズ。
フラワーズは序盤の圧は良かったが、勢いが止まってからは一方的に。前蹴りはKOにすべきだと思うが、会場のあるユタ州ではリプレイ検証は認められていないのだろうか。