フェザー級。ミッチェル10位、イゲ12位。
グラップラー兼ラッパーのミッチェル。キャリア15勝で一本勝ちが9回ある一方、一度もKO勝ちがない。グラウンドで常に動き続けて攻め続けるスタイルで、UFCでは6勝のうち5勝が判定勝ちだが、グラウンドで常に攻め続けた上での判定で、唯一一本勝ちした試合はUFC2度目のツイスターによるタップアウト勝利。打撃は以前はウィークポイントだったが、徐々に向上しており、エジソン・バルボーザからはダウンも奪っている。前戦は昨年12月、イリア・トプリアとの無敗対決で、タックルを切られ打撃で打ち負けるという全局面で劣勢な展開となり、最後は肩固めでタップアウト負け。公式戦初黒星を喫した。5月にモフサル・エフロエフ戦が組まれていたが負傷欠場し、10ヶ月ぶりの復帰戦となる。28歳。
イゲもミッチェルと同様にレスリング・柔術のバックグラウンドがあるが、UFCでは打撃で勝負することも多いトータルファイター。UFC9勝5敗。ランキング下位だが、ここまでランカーとの対戦で勝利したことがない。一時3連敗していたが、ノーランカーのデイモン・ジャクソンに秒殺KO勝ち。前戦はこれもノーランカーのネイト・ランドワーにタックルを切ってパンチを入れてダウンを奪い判定勝ち。32歳。
ミッチェルの左ミドルにイゲの右ストレートが交錯。左フックからシングルレッグに入ったミッチェル。尻もちまでついたイゲだが、引き剥がしてパンチを打ち込んで立ち上がった。スタンドに戻るがミッチェルが再びシングルレッグへ。ケージまで押し込むとダブルレッグに切り替えてテイクダウン。しかしイゲは押さえ込まれる前に立ち上がると引きはがす。イゲの左フックをかいくぐってタックルに入ったミッチェルは脇をくぐりスタンドバックを取る。そのまま足を絡めてテイクダウンするとマウントに。残り40秒。残り20秒で体を起こしてパウンドを入れるミッチェル。ホーン。
1Rミッチェル。
2R。イゲが飛び込むと左右のパンチをヒットさせるが、打ち終わりにミッチェルがタックルへ。ダブルレッグでテイクダウンを狙うが、イゲはケージでこらえる。離れると距離を詰めてくるイゲにミドルを入れたミッチェル。直前のイゲのパンチで右目が腫れて塞がっているミッチェルにドクターチェックが入るが、すぐに再開。タックルに入ったミッチェルだが、イゲが受け止めて四つから投げ上を取る。ミッチェルが下からラバーガードを仕掛けるとイゲは離れて立ち上がりスタンドへ。距離を詰めたイゲの左フックがヒットするが、被弾しながら胴タックルに入ったミッチェルがテイクダウン成功。背中を向けたイゲからハーフバックを取りチョークを狙っていく。残り45秒でバックマウントに切り替える。反転して正対したイゲにマウントから肩固めに捕らえた。入っておらず解除したミッチェルがパンチを入れたところでホーン。
2Rもミッチェル。しかし右目が塞がってしまっている。
3R。ミドルからタックルに入ったミッチェル。テイクダウンするとすぐに立ち上がったイゲに、スタンディングのハーフバックからグラウンドに引き込もうとする。イゲが反転しかけたが、足を四の字に組んでしっかりとバックをキープするミッチェル。バックマウントからマウントに移行。再び背中を向けたイゲが立ち上がることに成功するが、クラッチを放さずスタンドバックを奪ったミッチェルがリフトしてテイクダウン。イゲがシングルレッグで上を狙うとミッチェルはキムラを狙っていく。キムラが外れ残り10秒で両足をまたいでマウントの体勢になったイゲ。しかしそこから攻撃をする時間がなくタイムアップ。
30-27、29-28×2の3-0でミッチェル勝利。
ミッチェルがテイクダウンからグラウンドでもポジションを許さずに勝利。