女子バンタム級。
ロシアのアレクシーバはロシアン・ロンダの異名を持ち、柔道ロシア選手権では3度の準優勝。4月のUFCデビュー戦では体重オーバーし、同じく柔道エリートの元RIZINファイターステファニー・エッガー相手にカーフキックを蹴られて露骨に嫌がり、荒っぽいパンチを振り回した末に首投げがスッポ抜けてバックを取られるという大味な戦いぶり。しかしそこから膝十字を極めて一本勝ち。勝ったが雑な印象が残るデビュー戦だった。33歳。
イギリスのディクソンはUFCデビュー戦。アマチュアMMAの世界大会IMMAFでキャリアを積み、21年にプロデビュー。1年半で5戦全勝(3KO)し、UFCとの契約を決めた。25歳まではブレイクダンスをしており、引退後に新しく何かを始めようと思いMMAのトレーニングを開始している。32歳。
ジャブを打ち込んだディクソン。アレクシーバは左右のパンチからハイ。ディクソンは冷静にジャブをヒットさせていく。アレクシーバの蹴りをキャッチしてジャブをヒット。アレクシーバ首相撲から膝。さらに離れ際に左をヒット。スタンドではパンチを被弾しているアレクシーバだが下がらない。詰めるアレクシーバにディクソンのパンチが顔面にヒット。鼻血を出しているアレクシーバ。顔面にもらっている。ディクソンワンツー。打たれながら連打を見せるアレクシーバ。が、アレクシーバの右がヒットしディクソンダウン!上になるとディクソンガードを取るが、インサイドからパウンド。ケージを使って立ったディクソン。アレクシーバシングルレッグ。ディクソンはバックを取ろうとする。倒れ込んだが背中につこうとするディクソン。ディクソンがバックに付いた。バックマウントからパウンド。腕を掴み正対しようとするアレクシーバ。させずにバックからヒジ・パウンドを入れるディクソン。ホーン。
1Rはダウンを取ったアレクシーバ。それ以外はほぼディクソンが優勢だったので、ダメージがどれだけ残っているか。
2R。アレクシーバジャブをヒット。パンチで出るとまっすぐ下がったアレクシーバにパンチ3連打。アレクシーバは荒いパンチを打ち込む。アレクシーバのローに右をヒット。ケージまで下がったところでくみつく。オーバーフックから投げを狙ったアレクシーバだが、ディクソンこらえて逆に投げテイクダウン。マウント!アレクシーバ疲れたか。ブリッジで返そうとしたが、ディクソンこらえてバックマウント。仰向けになりパンチで削るディクソン。反転しようとするアレクシーバだが、ディクソン回らせずにバックキープ。マウントに移行。ヒジ!ローリングして逃れようとするアレクシーバだがバックのままついていくディクソン。ホーン。
2Rディクソン。
3R。アレクシーバが雑なパンチで出る。が、完全に疲れた。ディクソン鼻血を出しているがパンチを返す。左右のパンチ連打で出るアレクシーバだがスピードがない。棒立ち。組んできたアレクシーバに首投げ。が、袈裟固めからバックに回られる。アレクシーバまた前転膝十字を狙ったが防がれてバックマウントに。マウント。下からホールドするアレクシーバ。ブリッジ返しを狙うが上をキープするディクソン。ブリッジを連発するアレクシーバだが返せない。またバックマウント。動いて逃れようとするアレクシーバにしっかりついて行ってバックキープ。残り1分。マウントに戻る。パウンド。ヒジ。肘連打。タイムアップ。
判定30-27、29-28×2でディクソンがUFCデビュー戦勝利。1Rはさすがにダウンを取ったアレクシーバだと思うが。
グラウンドでのポジションキープが強かったディクソン。ダウン以外は圧倒。
アレクシーバは相変わらず攻めが雑な上に、スタミナ切れも早かった。