UFC on ESPN+89:第1試合・カウエ・フェルナンデス vs. マルク・ディアケイジー

ライト級。

ノヴァ・ウニオンのフェルナンデスはUFCデビュー戦。最近では珍しい、コンテンダーシリーズを経ずに地元でUFC出場が決まった。修斗ブラジルで王者となり、コロナ後はLFAに出場し、初戦で判定負けした後は2試合連続1RKO勝ち。柔術黒帯でムエタイのバックボーンもある。9年前にプロデビューして以来、年2試合以上したことがなく、今回がキャリア初の年2試合目となる。ここまで8勝1敗(4KO・2一本勝ち)。28歳。

イギリスのディアケイジーはUFC7勝7敗の五分。3連勝→3連敗→2連勝→2連敗→2連勝→2連敗。UFCデビュー直後はプロスペクトとして期待されていた時期もあったが、初黒星を喫して以降は、勝ってもテイクダウンからの押さえ込みのみという試合もあり、盛り上がりに欠けている。30歳。

ハイを蹴るフェルナンデス。四つに組んだ。ケージに押し込むフェルナンデス。膝。しかし差し替えしたディアケイジーが投げてテイクダウン。フェルナンデスガードからオモプラッタ。そのままスイープして立った。ケージに押し込むフェルナンデスだが離れた。ディアケイジーのバックスピンキックをキャッチしたフェルナンデスがテイクダウン。バックマウントを狙ったがディアケイジー反転して上を取る。またフェルナンデスのガード。残り1分。上から責められないディアケイジー。パウンド。フェルナンデスが下から仕掛けようとするが密着して防ぐ。ホーン。

1Rは上を取っていたディアケイジーだが、ブラジル大会だけにどう入っているかはわからない。フェルナンデスは下になっても仕掛けがうるさい。

2R。ディアケイジーが組んでサバ折りテイクダウンを狙うが、ケージでこらえたフェルナンデス。入れ替えて引きはがす。組もうとしてきたところをまた引き剥がしたフェルナンデス。右ハイ。また組もうとしたが引き剥がしていく。フェルナンデスカーフキック。ミドル。ディアケイジータックルに。ケージに押し込んでボディロック。テイクダウン。ケージにフェルナンデスの首を押し込んでいく。上からパウンドが少ないディアケイジー。ホーン。

2Rもややディアケイジー

3R。フェルナンデスカーフキック。さらにもう一発。またカーフを放つが、そこに合わせて四つに組んでケージに押し込むディアケイジー。フェルナンデス入れ替えて離れる。四つからテイクダウンを狙ったフェルナンデスだがディアケイジー入れ替えて上を取る。ハーフからガードに戻したフェルナンデス。しかし下から細かいパウンドを入れる程度。立つ動きがない。一本超えてハーフにしたディアケイジー。またフルガードに戻す。パウンドを入れるディアケイジー。残り10秒でようやく立ったフェルナンデス。いや立てるならさっさと立てばいいのに。タイムアップ。

判定フルマークが妥当だが…判定結果によってブラジル大会のジャッジが判断できる。

29-28ディアケイジー、29-28フェルナンデス、30-27ディアケイジー。スプリットでディアケイジー勝利。

フルマークは1人のみで、1・2Rフェルナンデスに入れるジャッジも。ディアケイジー勝利にはなったが、このジャッジでは油断できない。ディアケイジーも上で固めるだけでなく、もっと明確に攻めないといけない。

フェルナンデスは蹴りが強いのと、下からの攻めに自信があったのかもしれないが、それだけに下の展開が長すぎた。立つ力がないわけではないのでもったいない。

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