UFC on ESPN+90:第11試合・ペイトン・タルボット vs. ニック・アギーレ

バンタム級

タルボットは8月のコンテンダーシリーズで勝利しUFCと契約しての初戦がいきなりメインカードへの抜擢となる。ローカル時代は5戦全勝全KO。コンテンダーシリーズではトレイシー・コルテスの兄・レイエス・コルテスに判定勝ちだったが、シリーズ記録となる145発の有効打を打ち込み勝利。バックボーンは高校までやっていたレスリングだが、アグレッシブなストライカー。しかしUFCレベルの選手との対戦経験はなく、実力は未知数。試合順だけでなく、オッズでも今大会一番のフェイバリットと期待されているが、試合内容で応えることはできるか。25歳。

アギーレは、ローカル時代はタルボットと同じく全フィニッシュ勝利。ただし、ローカル時代の相手は全員2勝以下のキャリアしかなかった。UFCデビュー戦で0勝1敗の相手との試合が組まれたのもタルボット同じだが、試合4日前の代役出場で、ダニエル・アルグエタにスタンド・グラウンドの両方で圧される展開で判定負けし、キャリア初黒星を喫した。はたして自身が受けたUFCの洗礼をタルボットにも与えることができるか。今回はバンタムに落としての試合となる。こちらもレスリングがバックボーンで、大学時代はNCAAのD-2。父親が格闘技をしており、兄もMMAファイターとしてデビューしている。27歳。

アギーレタックル。クラッチして膝を着かせてケージ際に。レッグマウント。ケージを背に座った体勢のタルボット。アギーレ背中越しに腕を掴んで寝かせた。ガードを取るタルボット。背中を向けたタルボット。スタンドバックからヒザを入れるアギーレ。事前のオッズは大差だったが、ライブオッズは僅差に。前に落とそうとしたタルボットだが、アギーレ四の字ロックしてバックマウント。チョーク。顎の上で放した。残り1分。またチョークを狙いつつパウンド。タルボット背負って立った。残りわずかで降りてパンチを入れたアギーレ。ホーン。

1Rアギーレ。タルボット、グラウンドの展開では後手に回っている。

2R。すぐに詰めるタルボット。右をヒット。アギーレ圧されてケージを背負う。逃げ気味のタックルで切られた。引き込むがタルボット立たせた。すぐまたケージを背負わせる。右ボディ。アギーレまたタックル。足を掴んだが、腰を引いて切ったタルボット。引き込んだアギーレのヒジ・パウンドを打ち込む。レッスルアップを狙って体を起こしたアギーレのバックに回る。正対したアギーレ。ハーフ。タルボットパウンドを入れるが、自ら立ってスタンドに。ジャブを入れるアギーレ。さらにハイ。キャッチしたタルボット。アギーレ倒されたがグラウンドには付き合わないタルボット。スタンドに。アギーレタックル。今度は入った。テイクダウン。ケージ際でバックに回る。ハーフバック。前に落としたタルボット。パウンド。アギーレラバーで固定するが外れた。下から胴に足を絡めるがボディを殴られ放す。もぐろうとするアギーレにパウンド・ヒジ。ホーン。

2Rタルボット。アギーレはグラウンドに持ち込めればまだ勝機はあるが、スタンドでプレッシャーを受けすぎている。

3R。ボディを入れたタルボット。また圧されて下がるアギーレ。タックルも逃げ腰からで切られる。がぶったタルボット、首を抱えたまま前転。離れた。アギーレまたタックル。しかし潰してマウント!強いパウンド連打!背中を向けたアギーレにチョーク!タップアウト!

1Rはテイクダウンされてから防戦一方で、期待外れかと思わせたが、2Rに入りアギーレが急に下がりだして形勢逆転。しかしグラウンドに持ち込まれた際の対処など、まだまだ成長が必要な部分も明らかになった。

アギーレは2R以降は逃げ腰になってしまい、腰が引けている分、タックルも取れなくなってしまった。

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