ライト級5分5R。ダリウシュ4位、ツァルキャン8位。
2018年から4年間、8連勝で負けなしだったダリウシュ。地味なファイトスタイルのため、なかなかチャンスが与えられなかったが、前回ようやく元王者でランキング1位のチャールズ・オリベイラ戦が組まれる。勝てば王座挑戦は確実だったが、スタンドでパンチを効かされ、タックルを切られて下になったところでオリベイラのパウンドラッシュをもらって1RKO負け。再び実績の積み直しとなった。当初はグラップラーだったが、連勝していく中で打撃の威力が増してきていて、今では打撃も武器となっている。34歳。
ツァルキヤンもまた、UFC7勝2敗とハイアベレージながら、なかなか上位と当ててもらえていない選手。22歳でのUFCデビュー戦が、当時はUFC5勝1敗ながらまだノーランカーだった現王者のマカチェフで、あのマカチェフからテイクダウンを奪うなど、今となっては最もマカチェフを追い込んだ選手の一人。もう一敗の相手はマテウス・ガムロットで、激しいスクランブル合戦から、4Rにパンチでダウンを奪ったが、後半逆にタックルからバックを取られる場面が多く判定負け。しかし、メディアのジャッジは割れたもののツァルキヤン支持が多い接戦だった。27歳。
両者ともに地味なグラップリングが武器で、戦績の割にチャンスが与えられていない者同士の対戦。ツァルキヤンが敗れているガムロットは、次戦でダリウシュと対戦しており、2R以降はタックルを切る展開で判定勝ちしている。前回はオリベイラ相手にフェイバリットだったダリウシュだが、今回はアンダードッグ。前回の負けで評価が落ちた部分もあるかもしれないが。
蹴りを出していくダリウシュ。ツァルキヤンがジャブを出すが、距離を詰めてジャブを入れたダリウシュ。ワンツーを打ち込み首相撲から膝!さらに右を打ち込むと顔面に入ってダリウシュダウン!パウンド!KO!
ついにトップ5ランカーを下したツァルキヤン。次期タイトル挑戦の有力候補に。
ダリウシュは8連勝からの2試合連続1RKO負け…。ちょっとダメージを抜いたほうが良いかもしれない。