ライト級。
レジェンドで殿堂入りファイターのグイダ。勝ったり負けたり負けたりで、もう6年間連勝がない。一方で、キャリアで3連敗もない。徐々に相手のレベルが下がり、現在は中堅から前座クラスとの対戦がほとんど。ひたすら動き続けるアグレッシブファイターだが、さすがに若い頃のような無尽蔵のスタミナはなくなってきている。前戦はUFC3勝3敗の中堅未満・ラファ・ガルシア相手に飛び込んでパンチを入れるところにカウンターをもらう展開でフルマークの判定負けの完敗。来週誕生日を迎えると42歳となる、ライト級最年長ファイター。
シウバはローカル時代は全試合1Rフィニッシュで7連勝し、TUFブラジル4(準決勝敗退)を経てUFCと契約。UFCデビューから3連勝したが、2018年から6年で6戦して2勝4敗。UFCでは重いパンチを武器にしているが、打撃のディフェンスが甘く、3敗のうち2敗がKO負け。柔術も黒帯だが、UFCでは組みの強さを見せられていない。前戦は相手が欠場したランカーのアルマン・ツァルキヤンと対戦するチャンスを得たが、パンチを効かせた場面はあったものの、テイクダウンから削られる展開で、3RにパウンドアウトでKO負け。郷野がブラジルに在住していた際には、同じアンドレ・ベンケイに師事しており、親友だった。34歳。
トレードマークのステップを見せるグイダ。常に動き続けて飛び込みを狙う。シウバ下がって距離を取る。ケージに詰まったところでタックル。かわされたがすぐに立て直してまた出ていく。ワンツー。シウバの左ハイはかわした。右を狙っているシウバ。飛び込んでのワンツーはシウバがかわす。踏み込んでのタックルのフェイントからワンツーを入れるグイダ。パンチからローでバランスを崩したシウバ。グイダの飛び込みにアッパーがヒット。グイダシングルレッグ。が、潰された。バックからパウンド連打するシウバ。なんとか無か載ったが、シウバケージに押し込んで肘。会場は大グイダコール。グイダシングルレッグから倒したがすぐに立つシウバ。ホーン。
1Rシウバ。しかしグイダもまだ動きは落ちていない。
2R。グイダパンチからシングルレッグ。持ち上げてテイクダウン。しかしすぐに首を抱えてがぶるシウバ。ギロチン。下になって外したグイダ。立ち上がるが、ケージに押し込むとシウバ膝!ボディ・顔面に当てるが、グイダパンチを入れると出る。タックル。シウバギロチンで引き込んだ。けっこう深いか。叩きつけて外そうとするグイダ。はずれないが2度3度と繰り返して外した!また大グイダコール。背中を向けて立ったシウバ。スタンドバックから正対するシウバ。グイダシングルレッグからダブルレッグ。テイクダウン!立ったシウバだがまたタックル。ダブルレッグで抱え上げてテイクダウン!またすぐ立ったシウバのスタンドバックに。正対するとまたダブルレッグへ。こらえて肘を入れるシウバ。ホーン。
グイダのいいところが出たラウンド。効かされた打撃もあったが、コントロールでグイダか。
3R。変わらずステップしていくグイダ。シウバは入ってくるところにフックを合わせようとする。左ミドル。前蹴りで牽制。またミドル。グイダ蹴りで間合いに入れない。パンチを出すがちょっと遠い。シウバの左ハイがヒット。タックルにアッパーを合わせたシウバ。さかんに蹴りを出すシウバ。飛び膝はグイダがかわす。グイダシングルレッグに入った。ケージに押し込みタックルへ。ダブルレッグに切り替えたが潰されるとまたシングルレッグに。がぶったシウバ。シングルレッグを切ったシウバがケージに押し込む。離れようとするところを追いかけてまたダブルレッグに。残り1分。シウバまたがぶる。ギロチン。引き込もうとするのをこらえたグイダだが、シウバが上からギロチンの体勢で潰した。外れたが下になっている。グイダケージを使って立った。首相撲からヒザを入れるがタイムアップ。
終わってもまだステップしているグイダ。
三者29-28でシウバ勝利。
コール待ちの間勝利アピールしていたグイダだが、シウバ勝利が告げられると瞬時に勝利を称えるモードに切り替え。
らしさは十分に見せたグイダ。打撃を効かされてからも動きが落ちなかった。が、3Rはシウバに距離を取られての蹴りで間合いに入れず、タックルも切られてあと一歩及ばず。