UFC on ESPN+92:ポストファイトボーナス/総評

・ファイト・オブ・ザ・ナイト:該当なし

・パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:マゴメド・アンカラエフ、ジム・ミラー、ブルンノ・フェヘイラ、マーカス・マクギー

メインはアンカラエフが順当な勝利。前回の対戦で、ウォーカーが明らかに続行できる状態にも関わらず、不可解なレフェリーの判断で続行不能にされたが、その被害者はむしろアンカラエフ。おかげで格下相手の再戦をすることになり、またも王座挑戦が遅れてしまった(もっとも、前回のノーコンテストのきっかけとなったアンカラエフのグラウンド膝は完全な反則なので、あまり同情もできないが)。この勝利でブラホビッチとの凡戦の印象も払拭できたし、王座挑戦の資格は十分ある。

ライトヘビー級は、昨年11月にペレイラがタイトルを獲得した後の記者会見で、ダナ・ホワイトが次の挑戦者候補として前王者のジャマール・ヒルの名前を挙げている。ヒルはまだ復帰の見通しが立っていない。王者ペレイラは、先日インスタグラムのストーリーに「30+300=3」と謎掛けの画像をアップしているが、これは「30ポンド増量してUFC300でヘビー級のタイトルに挑戦し、3本目のベルトを手に入れる」という意味だと推測されている。ペレイラがUFC300で試合ができるなら、アンカラエフとの防衛戦をしてほしいが。

ファイト・オブ・ザ・ナイトは該当なしだったが、セミ前のリッキー・シモン vs. マリオ・バティスタはそれに値する試合だった。バディスタがノンストップで攻め続けて6連勝。今回の勝利でようやくランクインするはずだが、これが13位 vs. ランク外の試合というのが恐ろしい。

今年の幕開けとなる第1試合ではフライ級最年少のジョシュア・ヴァンがUFCで初めてのKO勝ちで3連勝。フライ級は平良達郎、ムハマッド・モカエフら、25歳以下で連勝している選手がどんどん出てきている(なお、平良・モカエフはMMA無敗だが、ヴァンはローカル時代に1敗している)。どの階級も25歳以下の選手は少ないが、25歳以下でここまで活躍している選手が出てきているのはフライ級だけ。また、鶴屋怜が来月のRoad to UFC決勝で勝てば、ヴァンを抜いて最年少UFCフライ級ファイターとなる。

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