ショーン・ストリックランド 1.74
ドリカス・デュ・プレシ 2.14
ラケル・ペニントン 2.42
マイラ・ブエノ・シウバ 1.59
ニール・マグニー 3.70
マイク・マロット 1.29
クリス・カーティス 1.57
マルク・アンドレ・バリオー 2.45
アーノルド・アレン 2.50
モフサル・エフロエフ 1.56
ブラッド・カトーナ 1.51
ギャレット・アームフィールド 2.64
シャルル・ジョーデイン 1.53
ショーン・ウッドソン 2.45
セルヒー・シーディー 1.54
ラモン・タバレス 2.54
ジリアン・ロバートソン 1.43
ポリアナ・ヴィアナ 2.90
ヨアン・レイネス 1.65
サム・パターソン 2.30
ジャスミン・ジャスダビシアス 1.25
プリシラ・カショエイラ 4.10
マルコム・ゴードン 1.77
ジミー・フリック 2.10
今年初のナンバーシリーズ。昨年6月以来、半年ぶりとなるカナダでの開催。トロントではホロウェイ vs. オルテガが行われたUFC231(18年12月)以来の開催となる。
メインはミドル級タイトルマッチ。昨年9月、王者アデサニヤに完勝して新王者となったストリックランドの初防衛戦。先月のUFC296では、会場内で両者が乱闘する騒ぎも起こしている。
アデサニヤはアレックス・ペレイラにKOされ王座から陥落したが、ダイレクトリマッチでKO勝ちし、直後にペレイラが階級を上げたことで、再びミドル級絶対王者の地位に返り咲いたかに見えていた。
昨年9月、棚ぼた的にタイトル挑戦権を得たストリックランドだが、打撃では元Glory王者のアデサニヤが上だと思われており、オッズでは大幅なアンダードッグ。しかし試合ではアデサニヤの打撃をショルダーブロックしながらどんどん距離を詰めたストリックランドが、1Rに右で完全なダウンを奪うと、その後もアデサニヤにケージを背負わせ続けてパンチを打ち込み完勝。ビッグアップセットを果たした。
現王者のストリックランドより先に、新たなタイトルコンテンダーとして浮上したのがデュ・プレシ。不動のランキング1位で、ミドル級ではアデサニヤにしか負けたことがなかったロバート・ウィテカーに対し、1Rにテイクダウンからのパウンドで削ると、2Rにはカウンターのジャブでダウンを奪い、立ち上がったところにパンチのラッシュを打ち込んでKO勝ち。試合後にはアデサニヤとケージでフェイスオフを行い、王座挑戦が濃厚だったが、足の負傷によりタイトル挑戦を回避。そのためにストリックランドに先を越されている。
キック・柔道がバックボーンで、柔道テイクダウンからの寝技と重い打撃を武器に20勝中判定勝ちは1回のみ。KOと一本勝ちがほぼ半々で、ギロチンとRNCでのフィニッシュが多い。
被弾もあるがパンチの重さでフィニッシュするデュ・プレシに対し、王者ストリックランドは顔面に被弾しない鉄壁のディフェンス力がある。一発ヒットすれば試合を引っくりかえせるかもしれないが、ペレイラのような一撃をデュ・プレシが入れることができるかどうか。
ストリックランド判定勝ち。
セミは昨年のカナダ大会で、アマンダ・ヌネスが王座防衛を果たした直後に引退を表明して空位となった女子バンタム級の王座決定戦。
女子UFCで最初に制定されたバンタム級。ロンダ・ラウジーとアマンダ・ヌネスが長期政権を築く一方で、ホルム・テイト・ペーニャは初防衛戦で王座陥落している。絶対王者ヌネスが去ったことで、女子バンタム級は群雄割拠の時代を迎えることになりそう。
王座決定戦に出場するのは、6年ぶり2度目のタイトル挑戦となるペニントンと、初のタイトル挑戦となるシウバ。
ペニントンは現在5連勝中。5月にはアイリーン・アルダナ戦が組まれていたが、6月のヌネス最後の防衛戦の相手だったジュリアナ・ペーニャが欠場し、アルダナが挑戦者となったため試合が消滅。ペニントンはバックアップファイターとして待機していた。パンチが武器のストライカーだが、倒すパンチ力はなく、15勝中1KO。女子バンタム級では最多となる17試合目。UFCで長く試合をしているだけあって、トータル打撃数、トータル有効打数、トータル判定勝利数などで女子バンタム級トップとなっている。6月の試合を欠場したため、1年以上のブランク明け。
シウバはフライ級で2勝2敗1分け。階級をバンタムに上げてから3連勝している。前戦は元王者のベテラン・ホリー・ホルムからタックルでケージに押し込まれたところにニンジャチョークに入ってタップアウト。10位から一気に3位までランキングを上げた(なお、試合後に禁止薬物が検出されたが、服用していたADHDの薬に含まれるものであることが認められ、試合結果はノーコンテストに変更となったものの、3ヶ月の出場停止のみで、ランキングも3位のままをキープしている。グラップラーで、10勝中7つの一本勝ちがあるフィニッシャー。
オッズは若くランキング下位のシウバがフェイバリット。まだトップ相手の実績はホルム戦しかない。打撃はムエタイベースで、かつては距離を詰められてパンチを打ち込まれると劣勢になることもあったが、ホルム戦では打撃でも五分に渡り合っていて、成長を感じさせた。穴がなくなりつつある。
シウバ一本勝ち。
メインカード第1試合では、フェザー級9位のエフロエフが4位のアレンに挑む。エフロエフは常にスタンドで動き続けてタックルを仕掛け、テイクダウンされてもスクランブルで立ち上がり、スタミナを削って相手を失速させる試合展開で現在7連勝中。しかしフィニッシュ力がなく、UFCではすべて判定勝ち。前回は急遽参戦のディエゴ・ロペス相手に思わぬ苦戦に陥ったことで、皮肉にも試合が盛り上がり、UFCで初のボーナス(ファイト・オブ・ザ・ナイト)を受賞している。
アレンはUFCデビューから10連勝でランキング4位まで上り詰め、昨年4月に元王者のマックス・ホロウェイと対戦。ホロウェイに打ち負けて判定負けでキャリア初黒星を喫した。こちらはボクシングベースのストライカー。
来月タイトルに挑戦する26歳のトプリアに次いで、両者29歳の20代ランカー同士。連勝が止まったアレンと連勝中のエフロエフ。エフロエフは勝てばトップ5ランカーが濃厚で、タイトル挑戦圏内に入るが、また判定だと挑戦の機会はなかなか回ってこなさそう。
第1試合開始は21日朝8時半から。速報します。