ウェルター級。ニール8位、ギャリー10位。
ニールはUFCデビューから5連勝でランキング入りしたが、ランカー相手にはスティーブン・トンプソン、ニール・マグニーに連敗。しかし当時ランキング6位のヴィセンテ・ルケと対戦するチャンスを得ると、1Rにパンチでダウンを奪いKO寸前まで追い込むと、3Rに再びダウンを奪ってKO勝ちし、一気にランキングを上げた。前戦は全勝全フィニッシュ勝利のシャフカト・ラフモノフの挑戦を受け、組んでのボディへの膝を効かされた上に、3Rにスタンディングチョークで一本負けした。長身でリーチが長く、15勝中9KOのストライカー。UFCでは7勝3敗の33歳。
ネクストマクレガーの呼び声が高いアイルランドのギャリー。ここまで13戦全勝。バックボーンは柔道とキック。ニール戦はもともと昨年7月に組まれていたが、ニールが体調不良で欠場し実現せず、代役でジェフ・ニールに勝っているニール・マグニーが10日前の緊急出場。もともとマグニー戦をアピールしていたギャリーにとっては願ってもないカード変更で、試合はカーフキックを効かせての大差判定勝ち。試合後にはスティーブン・トンプソンとの対戦をアピールしたが、12月に同門のATT所属ルケ戦が組まれた。ギャリーは同門であっても試合する意向で、ATTではなくブラジルで試合の準備をしたが、直前に体調不良で欠場し流れている。結果、ルケに勝っているニールとの試合が再度組まれることに。UFC6戦全勝の26歳。
間合いに入らず牽制する両者。ギャリー右ハイ。ニールはインロー。詰めてくるニールに対し、バックステップで距離をキープするギャリー。入ってくるニールにワンツーを打ち込んだ。インローに右を合わせる。ニールの右をかわす。逆にギャリーが右をヒット。左の肘を打ち込んだ。ニールがワンツーをヒットさせてケージに押し込んだ。入れ替えるギャリー。さらに入れ替えるニール。離れたギャリー。パンチからテンカオを打ち込む。ギャリー右ハイ、前蹴り。ワンツー。テンカオから右の肘。ブロックして出るニールに前蹴り。ニール距離を詰め左をヒット。ホーン。
1Rは大きな差はない。
2R。ギャリー前蹴り・関節蹴りでニールの全身を止める。テンカオ。ニール詰めて組み付いた。ケージに押し込む。しかし展開なくブーイングが飛ぶ。入れ替えて離れるギャリー。右を入れるギャリー。さらにテンカオを放ったが、ニールの左が伸びてヒットし相打ち。また右のテンカオを入れるギャリー。パンチから組んでケージに押し込むニール。押し込んでボディにパンチを入れる。両脇を差したニールだが、ギャリー引き剥がした。ギャリー前蹴り。また詰めるニールだが、ギャリー距離を取る。ミドル。またテンカオ。ニールが左右のパンチで出ると、ギャリーは右のパンチを打ち返した。ニールの右がヒット。距離を詰めたニールだが、ギャリーが四つに組み止めた。離れたところでホーン。
2Rは若干ヒット数でギャリーが上回った。
3R。ニール圧を強めている。すぐに組み付いた。しかしギャリー引き剥がし離れる。詰めるニール。ギャリジャブから3連打。右ミドル、右のテンカオから右フックを入れるギャリー。ニール組み付いてケージに押し込んだ。離れるギャリー。詰めるニールにワンツーを入れる。なおも出るニール。またテンカオが入るギャリー。ワンツー。ニールちょっと間合いに入れなくなった。追いかけてくるニールに右のテンカオから右フックのコンボを入れる。ギャリーサイドステップが多くなってきた。会場ブーイング。パンチで飛び込むニールだが組み止めるギャリー。残りわずか、離れ際に肘を入れるギャリー。タイムアップ。
際どいラウンドが多かったが、3Rはギャリーか。
30-27ギャリー、29-28ニール、29-28ギャリー。スプリットでギャリー勝利。
試合後のインタビューを受けるギャリーに会場は大ブーイング。ニールの勝ちだと思ったというより、試合内容への不満か。試合後はコビントン戦をアピール。
ニールは過去に判定負けしたスティーブン・トンプソン戦、ニール・マグニー戦に続いて、距離を取る相手を捕まえきれないまま敗戦。