UFC on ESPN+95:メインイベント・ブランドン・モレノ vs. ブランドン・ロイバル

フライ級5分5R。モレノ1位、ロイバル3位。

当初はモレノと2位アミール・アルバジの試合が組まれていたがアルバジが負傷欠場。代役に3位ロイバルが名乗り出たことで、メインにふさわしい試合となった。

2度フライ級王座を獲得しているモレノUFCで地元メキシコに出場するのは3度目で、1回目は2017年、モレノにとって初のメインでの試合で、後のBellatorバンタム級王者セルジオ・ペティスと対戦し判定負け。2度目は前回、4年半前のメキシコ大会で、モレノはフライ級廃止騒動により一度リリースされていたところ、地元大会で復帰し、当時無敗のアスカー・アスカロフ相手にドロー。それ以降、無敗のままタイトルを獲得している。ずっとタイトル戦線にいたモレノにとって、前回のロイバル戦以来3年ぶりのノンタイトル戦となる。30歳。

ロイバルは寝ても立っても常に動き続けるアグレッシブなスタイル。テイクダウンを取られても、すぐにスクランブルでリカバリーして反撃していく。15勝のうち5KO・8一本勝ちで、判定勝ちは2回しかない。昨年12月、アレクサンドル・パントーハのタイトルに挑んだが、4Rまで攻めを潰され続け、5Rにパントーハがガス欠となるも、逆転するだけの余力がなく完敗。また当分はタイトル戦線から遠ざかることになると思われたが、アルバジの欠場によりわずか2ヶ月でランキング1位に挑戦するチャンスを得た。31歳。

両者は2020年に対戦しているが、1R終盤にロイバルが肩を脱臼し戦闘不能となり(正式な裁定はその後のパウンドでのKO負け)敗れている。

ロイバル詰めてミドル。モレノは左右にステップして様子見。ロイバルのミドルとモレノのローが交錯。ケージ際を左右にステップするモレノ。ロイバルが詰めるところにモレノが左フックをヒット。なかなか両者打ち合いにならない。3分経過。ロイバルの蹴りに左右のフックをあわせたモレノ。右ミドルから左フック。ロイバルパンチ連打で出たが距離を取られる。組んだロイバル。ヒザの打ち合い。離れる。ロイバルミドル。もう一発。ホーン。

1Rは手数に差がないが、若干モレノが上か。

2R。モレノの右オーバーハンドがヒット。ロイバルジャブで詰めていくが、今度は左オーバーハンドを当てた。ジャブで圧を強めていくロイバル。飛び込んで右を入れた。右ミドル。ジャブの手数を出しているロイバルだが、ビッグヒットはモレノ。ロイバルアッパーからヒザを入れる。左ミドル。モレノ左右のフックを振り回してヒット。ロイバル右ボディ。ロイバルミドルを連打。ちょっと効いたか?モレノタックルへ。テイクダウン。ロイバルガードから足関へ。防いだモレノだが今度はオモプラッタからフットチョーク。そこからリバースアームバーに移行。腕を引き抜いて離れたモレノ。ホーン。

2Rもモレノだが、終盤展開が変わってきた。

3R。詰めるロイバル。モレノまたケージ際をサークリングする。ロイバルの蹴りをキャッチしてテイクダウンしたモレノ。すぐに下から蹴りを出して立ち上がるロイバル。スタンドバックについたモレノだが、ロイバルすぐにクラッチを切って離れた。また詰めていくロイバルだが、前に出てワンツーを入れたモレノ。ロイバル左ハイ、インロー。ローで足が流れるモレノ。今度はミドル。モレノちょっと動きが落ちてきたか?逆にロイバルはギアを上げてきた。モレノ足を取って左でラリアット気味に倒した。ロイバルバック肘を放つが、そのままスタンドバックにつくモレノ。しかしまた振りほどく。ロイバルジャブからアッパー。モレノまた右オーバーハンド。ロイバルがシングルレッグを狙ったが切るモレノ。ロイバル詰めてワンツーアッパーを入れる。ホーン。

3Rは手数でロイバル。流れが変わってきた?

4R。さらにギアを上げるロイバル。ジャブから左ストレート。ロイバルはローを返す。モレノパンチから胴タックルでテイクダウンを狙ったが、潰されて下に。すぐに立って離れたモレノ。ロイバルはノンストップでジャブを出していく。モレノ右オーバーハンドを入れたがその10倍くらい手を出していくロイバル。ケージを背負ったところでタックルに。テイクダウン。ケージを使って立ったモレノ。ロイバルクリンチアッパー連打。離れるとまたジャブを打ち込む。モレノがパンチから出てところでワンツーを入れたロイバル。ホーン。

4Rロイバル。完全に手数で上回った。モレノは最終ラウンドに盛り返すだけの力は残っているか。

5R。すぐにジャブを打ち込んでいくロイバル。モレノ右オーバーハンドをヒット。組み付いた。ダブルアンダーフックでケージに押し込む。押し込むが動きがない。レフェリーブレイク。ひたすら右オーバーハンドを振り回すモレノ。当たっているが、ロイバルも手数を止めない。また右オーバーハンドが顔面を捉えた。パンチで出たロイバルからスタンドバックで組み付く。ケージに頭を付けてクラッチを切ろうとするロイバル。正対するとハーブ・ディーンすぐにブレイク。残り1分。モレノも手数を増やしてきた。四つからテイクダウンを狙うがロイバルスタンドバックでケージ際に移動。放してパンチを入れるモレノ。ロイバルも打ち返す。タイムアップ。

最終ラウンド際どいが、3R・4R押されていたモレノが最後に手数を増やしたのがどう評価されるか。

48-47ロイバル、49-46モレノ、48-47ロイバル。スプリットでロイバル勝利!

最終ラウンドは割れてもおかしくなかったが、49-46はロイバルに気の毒。

勝者コールで手を挙げられても悔しい顔をしていたロイバル。自分の名前が読み上げられて驚き歓喜の表情に。試合後にパントーハに対戦表明。

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