ONE166:第6試合・アージャン・ブラー vs. アミール・アリアックバリ

ヘビー級。

前王者のブラー。2017年から19年までUFCに参戦していたが、再契約がまとまらずFAとなり、ONEと契約。レスリングがバックボーンで、カナダ代表としてオリンピック(2012年のロンドン五輪)にも出場している。インド系カナダ人で、ONEではインドでの知名度拡大のためのスター選手として期待されており、2戦目で王者ブランドン・ヴェラをKOしてタイトルを獲得した。が、その後はONEとの交渉がまとまらず、欠場中に暫定王者となったアナトリー・マリキンとの王座統一戦(昨年6月)は2年ぶりの試合となった。ルンピニーのフライデーファイツで組まれた統一戦では、終始マリキンのパンチに圧される展開となり、3RKO負けしている。37歳。

イランのアリアックバリはグレコで世界選手権金メダル獲得。ドーピングの出場停止を経てMMAに転向し、RIZINには2年目から出場。ミルコにKO負けしたのみで5勝1敗だったが、地味なファイトスタイルもあって契約更新されず。1度はUFCと契約したものの、レスリング時代のドーピング処分によって試合しないままリリースし、ONE参戦。ONEではカン・ジヨンとアナトリー・マリキン相手にまさかの2連続KO負けを喫したが、そこから元王者ヴェラ相手を含む3連勝。タイトル挑戦を狙える位置まで来ている。36歳。

両者ジャブで牽制するが、間合いには入らない。じわじわ詰めたブラーに右を打ち込んだアリアックバリ。レフェリーハーブ・ディーンが積極的に戦うよう促す。ブラーなかなか出られない。アリアックバリが詰めていくがサークリングする。ハーブ・ディーンがブラーに攻めろと口頭注意。左右のパンチを振ったアリアックバリ。ブラー下がってサークリングするがケージに詰まった。アリアックバリ首相撲からヒザ。距離を取るブラー。飛び込んだがそこにアリアックバリの右をもらう。ゴング。

2R開始前に、ブラーに追い口頭注意が与えられる。パンチを振るアリアックバリ。ブラー出られず、アリアックバリがパンチを出すと下がる。ブラーにイエローカードが出される。再開。詰めたアリアックバリ。右ボディ。ブラー逃げ腰で下がる。アリアックバリ右ボディから左フック。ヒット。また右を入れた。アッパーから左フック。組んできたブラーだがアリアックバリがヒザを入れて引き剥がす。右ストレートがヒット。右ボディ。アリアックバリの連打がヒット。クリンチでしのごうとしたブラーだが引き剥がされる。またハーブ・ディーンがイエローを提示。おそらくもう判定勝ちはない。ようやくブラー手を出したが、アリアックバリのパンチを貰うとやはり下がる。ゴング。

3R開始前にまたブラーに注意が入る。しかし下がるブラー。パンチを振ったアリアックバリだが、アッパーが低くローブローに。会場はブーイング。再開。再開後も距離を取り続けるブラー。もうKOされないことに目的がすり替わっているブラー。右オーバーハンドも腰が引けていて届かず、打ち終わりに逆に右をもらう。逃げるブラーを見てレフェリー3枚目のイエロー→レッドカードとなり失格。

3R残り1分になってからの失格だが、展開が変わらなかったのでもっと早く注意しても良かった。

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