UFC299:第11試合・ギルバート・バーンズ vs. ジャック・デラ・マダレナ

ウェルター級。バーンズ4位、マダレナ11位。

バーンズは3年前のウスマンとのタイトルマッチから3勝3敗。タイトル挑戦したウスマンはエドワーズに連敗、階級を上げた緊急出場のチマエフ戦も敗れて3連敗。接戦の末敗れたチマエフ戦はその後大幅体重オーバーしミドル級に。前戦で敗れたベラル・ムハマッドは、勝ったがお互い攻められない大凡戦の上での勝利で、NCを挟んで9連勝ながらタイトル挑戦候補に上がってこない状況。過去に敗れた相手がいずれも不幸な目にあっていることで、バーンズは未だタイトル挑戦圏内にいる。柔術世界王者だが、その印象もないほどのストライカーと化している。37歳。

オーストラリアのマダレナは一昨年のUFCデビューからここまで6連勝中。最初の4試合は1Rフィニッシュ勝利だったが、直前にUFCデビュー戦の相手に替わった昨年7月の試合はモチベーションが上がらなかったのか、雑な攻めで自滅する展開が目立ち、スプリット判定勝ち。初のランカー挑戦となった前戦のケビン・ホランド戦は、両者手数が少なく、僅差のままの最終ラウンドでも両者勝負に行かないまま。勝ったがまたもスプリットの判定勝利となってしまった。今回は飛び級でトップランカーのバーンズと組まれるビッグチャンスが到来。重いパンチが武器のストライカー。しかし苦戦した試合ではタックルに安易にギロチンを合わせて下になる展開が多かった。27歳。

オッズはマダレナがフェイバリット。

ミドル・カーフを入れるバーンズ。ジャブで距離を測るバーンズ。バーンズシングルレッグでテイクダウン。バックに回った。マダレナ立ち上がるとケージ際で正対。なおも放さずテイクダウンを狙うバーンズ。押し込みながらヒザ。払腰で投げて膝を入れ離れたマダレナ。ジャブを突いて出るマダレナ。左ボディからフックを打ち込む。左のダブルをまた入れた。どんどんプレスしていくマダレナ。また左ボディフックから左フック。バーンズミドル。バーンズ残り20秒でまたタックル。テイクダウンすると鉄槌を落とすが、マダレナも打ち返す。ホーン。

1R打撃のヒットではマダレナ。最後のテイクダウンからもうちょっとパウンドがあればわからなかったか。

2R。プレスするマダレナ。ワンツー。バーンズまたシングルレッグでテイクダウン。背中を付けないようにこらえているマダレナだが、首と足をクラッチして寝かせようとするバーンズ。ケージ際で立って離れたマダレナ。プレスしていく。バーンズは左右にステップ。出てきたマダレナに肘を入れる。しかし詰めて右ボディを入れたマダレナ。ワンツー。バーンズ右フック。マダレナが左右のパンチを入れる。左のダブルを打ち込まれて背中を見せて離れたバーンズ。マダレナまたボディを打つ。バーンズ右オーバーハンド。ヒットした。そしてダブルレッグへ。倒したがすぐに体を起こすマダレナ。また首と足をクラッチしたバーンズ。寝かせて押さえ込もうとする。マダレナ下になると三角。バーンズはサバいてパスするとバックに回り四の字バック。ホーン。

2Rバーンズ。

3R。また詰めていくマダレナ。前蹴り。右フック。飛び込みながらの左フック。バーンズハイ。ブロックしたマダレナがパンチを入れる。ガードを固めてしのごうとするバーンズ。マダレナの左フックがヒットした。バーンズタックルへ。両脇を差しているがスイッチしてこらえるマダレナ。ケージで立ち上がるがなおも組み勝っているバーンズ。尻餅をついたマダレナだがケージでこらえている。立ってスタンドバック。また払腰を狙ったマダレナだが、バーンズこらえてハーフバックに。バックから固めたバーンズ。マダレナケージを蹴って脱出!バーンズのタックルにヒザ!そのまま押し倒して上になると肘連打!打たれているバーンズ。鉄槌から肘をラッシュすると頭を抱えたバーンズ。レフェリーストップ!

最後バーンズが上を取った時は勝負あったかと思ったが、マダレナがケージを蹴って脱出すると一気に打撃をまとめて逆転KO勝ち。トップ5ファイターを下して一気にタイトル挑戦圏内に。

1Rも二者はバーンズを支持していて、マダレナはあのままフィニッシュできなければ負けていた。

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