UFC on ESPN54:メインイベント・エリン・ブランチフィールド vs. マノン・フィオロ

女子フライ級。ブランチフィールド2位、フィオロ3位。

ニュージャージー生まれの地元ブランチフィールド。2021年のUFCデビューから現在6連勝中。昨年2月、ランキング10位で当時1位のタイラ・サントスと飛び級で対戦が組まれたが、サントスが1週間前に欠場。急遽、当時3位のアンドラージとの対戦に変更となり、テイクダウンからバックを奪いチョークで一本勝ち。サントスとは8月に再戦が組まれ、1Rはタックルを切られて打撃をもらう展開だったが、2R以降はテイクダウンを狙いつつケージに押し込んで削る展開で判定勝ち。UFCでの6勝中、判定勝ちが3回あるグラップラー。女子フライ級ランカー最年少の24歳。

フランスのフィオロもUFCデビューから6連勝中。空手黒帯で、ポイント制空手のWKFの世界選手権ではフランス代表となっているストライカー。アマチュアムエタイでも国内王者となっている。その後MMAに転向し、26歳でアマチュアMMAデビュー。プロデビュー戦で現Bellator女子フェザー級トップファイターのレア・マコートにスプリット判定負けして以降11連勝中。多彩な蹴り技をヒットさせてポイントアウトするスタイル。前戦はフライ級転向初戦となる元ストロー級王者ローズ・ナマユナス相手に距離を取っての打撃で僅差の判定を制し勝利。34歳。

ともに本来ならタイトル挑戦する権利は十分持っている戦績だが、女子フライ級絶対王者だったシェフチェンコをアレクサ・グラッソが破るアップセットが起こり、さらにダイレクトリマッチでも物議を醸すドロー裁定が下ったことで、今年のTUFコーチとなりTUF後のコーチ対決での3連戦が確定してしまい、この試合に勝った方も、タイトルに挑戦するとしてもおそらく来年以降となってしまうだろう。

フィオロ詰めて左をヒット。また詰めてワンツー。積極的。ブランチフィールドもミドルを返す。パンチからミドルを入れたフィオロ。フィオロから逆にタックル。ボディロックするとリフトしてテイクダウン。倒されたブランチフィールドだがギロチンに抱えている。足がフックされていないが、首を抱えたままフックスイープで返すとがぶりに。そのままギロチンに抱える。放してシングルレッグへ。倒せず離れたブランチフィールド。組み付いたブランチフィールドだが、四つで組み負けており離れた。ミドルを入れるブランチフィールドにフィオロはジャブ。ブランチフィールドパンチ連打で出ると組み付いてケージに押し込んだが、フィオロが差し返すと入れ替えた。ヒザの打ち合い。離れ際に右フックを入れたフィオロ。ホーン。

1Rは打撃のヒットでフィオロ。スタンドで組んでも身長差でフィオロ有利の体勢になっている。ブランチフィールドがパンチをかいくぐって胴にクラッチするとテイクダウン。しかし倒され際に上を取ったフィオロ。ブランチフィールドすぐに立った。またパンチから組み付いたブランチフィールドだが、脇を差されていて不利な体勢。離れる。詰めてくるブランチフィールドに関節蹴りを合わせるフィオロ。飛び込んだブランチフィールドに組み付いたフィオロ。ブランチフィールドは小手を巻いて投げを狙ったがこらえるフィオロ。ブランチフィールド離れた。パンチで飛び込むブランチフィールド。フィオロはバックステップで距離を取る。積極的に手を出しているブランチフィールド。フィオロは若干受け身に。疲れたか?飛び込んでくるブランチフィールドに下がって打撃を入れるフィオロ。また組み付いたブランチフィールドだがフィオロ引き剥がした。フィオロサイドキック。ホーン。

2Rはほぼ互角の展開。

3R。すぐに詰めてパンチを入れたブランチフィールド。右ミドル。フィオロはサイドキック。詰めてくるブランチフィールドにパンチを合わせようとするフィオロだが届いていない。ブランチフィールド胴タックル。引き剥がしたフィオロ。飛び込みにジャブを合わせるフィオロだがブランチフィールド止まらない。出てきたところを組み止めたフィオロ。離れる。ブランチフィールドが先に手を出しているが、フィオロもブランチフィールド有利の体勢で組ませないようにしている。出てくるブランチフィールドにテンカオを合わせたフィオロ。ホーン。

3Rややフィオロ。ブランチフィールドは積極的に出てはいるが、攻勢は許していないフィオロ。

4R。ブランチフィールド圧を強めてきた。ガンガン出ていってパンチを出していく。フィオロバテ気味。休ませないブランチフィールド。パンチからタックルに入ったがこれは切られた。フィオロから組み付いてボディロックに捕らえる。テイクダウンを狙ったが、やめて離れた。ブランチフィールド休まない。出てひたすら打撃を出していく。消耗が見えるフィオロだが、しっかり距離を取りクリーンヒットは与えない。サイドキック・関節蹴りを入れる。残り1分。詰めて打撃を打ち続けるブランチフィールド。フィオロが組み付くがすぐに放した。ホーン。

4Rはブランチフィールドか?微妙な2R・4Rがブランチフィールドに入っていればイーブンだが、どちらかだけでも取られていたら判定勝ちはない。

5R。また出ていくブランチフィールド。飛び込んでハイ。さらにパンチを入れて組み付いたが、フィオロダメージはなく引き剥がす。ブランチフィールド休まない。出ていく。しかしフィオロも下がりながらも打撃を返していて、ヒット数に差はない。組もうとして近づくとフィオロが前蹴りやサイドキックで止める。ブランチフィールドも打撃で出るしか無くなっているが、明確なダメージやヒット数の差はない。フィオロのワンツーが顔面を捕らえた。ブランチフィールド四つで組み付いてケージに押し込むがフィオロ入れ替えて離れた。パンチで出ていくブランチフィールドだが距離を取るフィオロ。タイムアップ。

判定三者とも50-45のフルマークでフィオロ勝利。

判定ほどの大差ではなかったものの、ブランチフィールドに攻略を許さず。ブランチフィールドもあの手この手で攻めていたが、肝心のテイクダウンを奪えなかった。

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