フェザー級。ケーター8位。これがUFCでのフェザー級初戦となるスターリングはバンタム級の2位。
ケーターは2022年10月のアーノルド・アレン戦で、飛び膝を放って着地した際に膝を負傷。そのまま続行不能でTKO負けとなり、ACLの手術により1年半の長期欠場明け初戦となる。レスリングがバックボーン。長身で、レスリングと打撃を混ぜたスタイル。元キック世界王者のギガ・チカゼに対しては、距離を潰して打撃戦を挑んで消耗させて判定勝ちした。36歳。
スターリングは2021年にピョートル・ヤンからUFC史上初の反則勝ち(グラウンド顔面ヒザ)での王座奪取。そこからヤンとのリマッチを接戦で制すと、ディラショー、セフード相手にも防衛に成功。しかし減量が厳しく、常にフェザー級転向の話がある状態だった。前回はバンタム級での最後の試合と決めた一戦で、新世代のショーン・オマリーに2RKO負けし、王座から陥落しての転向となってしまった。34歳。
すぐに詰めていくスターリング。ケータージャブで牽制。カーフを蹴るスターリング。ケーター右ハイ。パンチをかいくぐって組もうとしたスターリングだが組ませず引き剥がすケーター。ケーター詰めてきたが、スターリングは前蹴り、カーフ。スターリングシングルレッグへ。ケージまで移動しこらえるケーターだが、一瞬倒して立ち際にボディロックからテイクダウンしたスターリング。ケーター寝かされずに立とうとするが、ボディロックしてバックに回ろうとするスターリング。立ったケーター。なおもボディロックを放さずテイクダウンしたスターリング。ハーフバック。また立つとクラッチを切ったケーター。離れた。ジャブで詰めるケーター。スターリングはかいくぐってタックル。シングルレッグからテイクダウン成功。残り時間わずかで鉄槌から足をサバいてパスした。ホーン。
1Rスターリング。
2Rスターリングカーフキック。距離を詰めてタックルの間合いに。ケージを背負わせてタックル。膝を着かせた。ケージを背負って片膝立ちで寝かされないようにこらえているケーター。立った。なおもテイクダウンを狙うスターリング。立ったケーターに膝。投げを狙ったがこらえたケーター。離れる。ケーターが詰めていくとスターリング距離を取る。しかしまた出るとタックルへ。ダブルレッグでテイクダウン!サイドで押さえ込んだ。肘を入れる。ホーン。
2Rスターリング。しかしエキサイティングでない試合ぶりに会場からはブーイングが。
3R。スターリングすぐにタックル。テイクダウン。バックにつこうとするが、ケーター立ってケージ際に移動。クラッチを切って正対した。なおもテイクダウンを狙うスターリングに、ケーターキムラで引き込もうとしたが、外れて下になる。ケージを背に座った体勢で寝かせようとするスターリング。背中を付けた。ハーフからパスしてサイドに出る。ケーター何もできず。うつ伏せになりタックルに入ったケーターだが、スターリング持ち上げてパワーボム気味に叩きつけると鉄槌連打。ハーフからパウンドを入れる。残り1分。バックに回ろうとしたケーターだがスターリング上をキープ。首を狙ったスターリングだが時間がなく放した。パウンドを入れてタイムアップ。
判定30-27×3でスターリング勝利。
が、固い試合ぶりに会場からはブーイング。もともとバンタム級王者時代もブーイングを浴びていたが…。ケーターが病み上がりの初戦ということもあったが、フェザー級でも危なげなく勝利。ただグラウンドでポジションを取ってもキープまでで、そこから先の攻めがなかった。よりフィジカルが上の選手相手にどこまで行けるか。