UFC on ESPN56:第1試合・J.J.アルドリッチ vs. ヴェロニカ・ハーディー

女子フライ級。

アルドリッチは2016年のTUF23に出演、現ストロー級ランキング1位のタチアナ・スアレスに敗れている。UFCデビュー後、ストローで3勝1敗だったが、その後はフライに上げて6勝4敗。テコンドーベースのストライカー。生まれる前に父が刑務所に収監され、母はホームレスで、ホームレスシェルターで育ったという苦労人。31歳。

ヴェロニカ・ハーディはダン・ハーディの嫁。2016年から20年までで1勝4敗で、脳のダメージにより引退し、UFC中継スタッフとして働いていた。ダン・ハーディとの結婚後に開催された地元イギリスでの大会で3年ぶりに復帰。ブランクがある上に、それ以前も大きく負け越していたものの、初戦はTUF30ウィナーのジュリアナ・ミラーにスタンドでの打撃・組みでいずれも上回って判定勝ち。2戦目はUFC1勝0敗のジェイミー・リン・ホース相手に飛び込んでのパンチで先制し、後半見切られて肘のカウンターをもらったものの、スプリット判定勝ちで連勝としている。今回が3大会連続での第1試合出場。空手・テコンドーがバックボーン。28歳。

じわじわと詰めるアルドリッチ。見合いが続き会場早くもブーイング。ハーディがステップインしてパンチをヒット。カーフを蹴るが距離が遠くかわされる。アルドリッチもワンツーをヒット。組み付いたアルドリッチがケージに押し込む。引き剥がしたハーディ。左ミドルからパンチで出たハーディだが、組み止めたアルドリッチクラッチしてテイクダウンを狙う。投げ。こらえるハーディだがスタンドバックの体勢。ヒザを入れるアルドリッチ。さらにテイクダウンを狙うがハーディはケージによりかかりこらえて正対。なおもボディロックからテイクダウンを狙う。残り1分。ハーディが肘を入れて離れる。ハーディがワンツーをヒット。アルドリッチが組みに来たが肘で迎撃したハーディ。ホーン。

打撃のヒット数はほぼ五分。スタンドでのコントロールアルドリッチなので、ややアルドリッチか?

2R。ハーディがハイをヒット。じわじわ詰めるアルドリッチに対し、ハーディはステップしつつ打撃を入れる。接近したアルドリッチにワンツーをヒット。左ミドル。アルドリッチが詰めるところにまたワンツー。アルドリッチじわじわ詰めるが、ステップしてかわすハーディ。組み付いてきたアルドリッチ。首四つになるがハーディがパンチ連打を打ち込み引き剥がす。アルドリッチ胴タックル。今度は組み付くことに成功。四つでクラッチしてケージに押し込むとテイクダウンを狙う。こらえてヒザを入れるハーディ。押し込んでいるだけになっているアルドリッチ。ハーディ入れ替えて離れた。ステップインしてジャブを入れたハーディ。スピードが早い。ホーン。

2Rハーディ。1Rが微妙なだけにフィニッシュが必要となるアルドリッチ

3R。ステップしながら打撃をヒットさせるハーディ。ミドルからジャブ。アルドリッチもジャブを一発ヒットさせる。ハーディが飛び込んだところにパンチを打ち込みダウン奪取!すぐ上になるアルドリッチに対し、ハーディ下から横三角。隙間があるが、腕と足でホールドするハーディ。外れた。ハーフに。ハーディまた三角を狙ったが、サバいてパスしたアルドリッチ。パウンド。ハーディの腕をヒザで踏んで固定してパウンドを入れる。下から蹴って立ったハーディ。タイムアップ。

1R次第。

三者29-28でハーディ勝利。ダウンのピンチを凌いで復帰後3連勝。そろそろランキングが狙える戦績に。

3R開始時点でフィニッシュが必要となったアルドリッチだが、UFCでの9勝で1フィニッシュというフィニッシュ力の無さを考えると、2Rの時点ではっきりとラウンドを取りに行くべきだった。

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