バンタム級トーナメント一回戦。
中国のザウパースーは2年連続の出場。2023年は初戦でインドネシアのエペライム・ギンティンにリアネイキドチョークで一本勝ち。準決勝では韓国のイ・チャンホに対し、2Rまでタックルからテイクダウンを奪い攻勢だったが、3Rにスタミナ切れで失速し、マウントからのパウンドに動けず大逆転負けを喫している。
小崎は中村倫也や芦田崇宏、ボクシング世界王者の内山高志を排出した花咲徳栄高校に進学し、野球部に所属。チームは甲子園に出場したが、ベンチ入りを果たせず、甲子園の地を自ら踏むことは出来なかった。そのため、自分の力で成り上がれる何かをやりたいと思い、MMAを始める。DEEPフューチャーキングトーナメント2021で優勝。プロデビュー後はKROSS×OVERとDEEPで8戦して6勝0敗2分と負け無し。3月の前戦では、DEEPでベテランの力也に1RKO勝ちしている。22歳。
両者オーソドックス。開始直後に右をヒットさせた小崎。また飛び込むと左から右がまたヒット。また飛び込んだ小崎。左がヒット。ザウパースー今度はタックルに。ボディロックから投げを狙う。小崎は右腕で小手に巻いてこらえるが、ザウパースーがまた投げを狙うとスタンドバックの体勢に。なおもテイクダウンを狙うザウパースーだが放してパンチを入れた。右がヒットしぐらついたザウパースー。小崎がさらに右を打ち込むとダウン気味に手をついた。立ったザウパースー。ザウパースーのハイキックに左右のフックを返した。残りわずかでパンチを振ってきたザウパースーだが空振り。ホーン。
1Rはダウンを奪った小崎がペースを握る。
2R。小崎がパンチを打ち込んだタイミングでタックルに入ったザウパースー。尻餅をついた小崎だが、すぐにケージに移動して立ち上がる。ザウパースースタンドバックからなおもテイクダウンを狙う。倒して両足をフックしたザウパースーだが、小崎が立ち上がるとフックを解除して降りた。離れる小崎。ザウパースーがまたタックルに。ケージに押し込まれた小崎が片膝を着く。立ったところでテイクダウンしたザウパースー。両足フックしてバックマウントからチョーク!小崎首に回された腕を下から押して耐える。ザウパースーが腕を入れ替えてまたチョーク。パームトゥパームで絞めるが解除した小崎。反転して立った。右フックを入れる小崎だが、ザウパースーまたタックルに。切った小崎。しかしまたタックルに入りテイクダウン。ケージを背にして座った体勢で2R終了のホーン。
おそらく1Rずつ取り合っての3R目。ステップする小崎にザウパースーがダブルレッグ。テイクダウン。立ち上がる小崎だが、ザウパースーはボディロックからなおもテイクダウンを狙う。投げて倒したザウパースー。押さえ込まれた小崎だが、ケージを蹴って逃れようとする。しかしザウパースーが上をキープし、小崎のガードに。毛字を使って立った小崎だが、またスタンドバック。前転してスクランブルで脱出を試みる小崎だが、ザウパースーは離れない。立ち上がるとまたスタンドバック。クラッチを切って離れようとする小崎だが、ザウパースー放さずバックにつき続ける。残りわずかで足をフックしパウンドを入れたザウパースー。タイムアップ。
判定三者29-28でザウパースーが勝利。
1Rにダウンを奪いチャンスを掴んだ小崎だったが、2R移行はザウパースーがしつこく組み続けて逃さなかった。
ザウパースー「1Rは3度ダウンして回復しきれなかったが、体力が戻ってからはグラップリングで挽回できた。フィアンセにも感謝したい。」