バンタム級トーナメント一回戦。
スヨンは韓国のBLACK COMBATバンタム級王者として、2023年9月に後楽園ホールで行われたDEEPとの対抗戦でDEEP王者の石司晃一 と対戦。シングルレッグからテイクダウンを奪ったスヨンが、最後はバックマウントからパウンドを打ち込んで1RKO勝ち。両団体のベルトがかかったダブルタイトルマッチだったため、DEEPバンタム級のタイトルも獲得した。12月にはもう1つ保持していたカザフスタンのNAIZA FCのタイトル防衛に失敗、2024年1月のBLACK COMBATバンタム級の防衛戦でも、キム・ミンウにローブローを入れてしまいノーコンテストに。4月にRoad to UFC出場が決まったことで、DEEP王座を返上している。
野瀬はRoad to UFC唯一の3年連続トーナメント出場。2022年は初戦で元UFCファイターのウリジ・ブレンに負傷TKO勝ちしたが、準決勝では優勝した中村倫也に1RKO負け。2023年は初戦で決勝進出したシャオ・ロンに僅差の判定負け。12月の『TORAO 30』で神田T800周一に勝利すると、2024年2月には初参戦となった『RIZIN LANDMARK 8 in SAGA』で瀧澤謙太を2Rパウンドアウトしている。
いきなり詰めてハイを入れた野瀬。タックルに入る。ケージでこらえたスヨンが払腰で投げたが、勢い余って下になり、野瀬がバックマウント。前に落とそうとするスヨン。後ろ三角から腕十字に切り替えた野瀬だが、前に落ちたところで今度はスヨンがバックについて両足フックしバックマウント。四の字ロック。前に落とそうとする野瀬。片足のフックが外れたが、スヨン前に落ちずバックキープ。スクランブルで脱出を図る野瀬だがスヨンがついていく。スヨンがバックマウントからマウントに行こうとする瞬間に脱出する野瀬。しかしすぐにタックルで倒して上を取るスヨン。野瀬バギーチョークを狙う。が、やや浅い。外れた。残り30秒。今度はスヨンが肩固めを狙うが、ガードに戻す野瀬。ホーン。
1Rスヨン。
2R。カーフを蹴る野瀬。スヨンがタックルへ。ギロチンに抱えた野瀬だが、胴絞めさせずにサイドに出たスヨン。TTパスの体勢から逆サイドに出てパスを狙うスヨン。野瀬がケージを使って立とうとする。前転してスクランブルを仕掛けるが、スヨンついていってバックマウント。足のロックを外してマウントに移行する瞬間に立ち上がろうとする野瀬だが、バックについて立たせない。野瀬が股下を抜けようとしたところでスヨンがまたバックに回る。野瀬オモプラッタに捕らえた。さらにアンクルも狙うが時間がない。ホーン。
2Rもスヨン。
3R。野瀬が詰めていく。ミドル。スヨンサークリング。野瀬タックル。ケージに押し込む。スヨンは2Rまで取っていると見ているのか、やや消極的。ケージで耐えて時間を使う。野瀬のヒザがローブローに。再開。パンチを振る野瀬だがスヨン距離を取る野瀬タックル。リフトしてテイクダウンするが、倒された瞬間にすぐ立つ動きを仕掛けて立ったスヨン。距離を取るスヨンを追っていく野瀬。ケージに追い込みタックルへ。スヨンはスタンディングでキムラを狙う。放した。また下がるスヨン。タックルに来た野瀬を入れ替えてケージに押し込むが、大内刈りでテイクダウン。すぐハーフにしたスヨン。またガードに戻す野瀬だが、スヨンまたTTパスの形。腰を殺されて足が効かない野瀬。ハーフ。野瀬またバギーチョークを狙うが外れた。タイムアップ。
判定30-27×2、29-28の3-0でスヨン勝利。
グラウンド・組みの動きで少しずつだが確実に上を行ったスヨン。3Rは逃げ切りながら、最後の2分でしっかりポイントを取りに行くクレバーな戦いぶりで完勝。