UFC302:第4試合・フィル・ロウ vs. ジェイク・マシューズ

ウェルター級。

ロウはUFC3勝2敗。UFCでデビュー戦で判定負けした後3連勝(ただし、うち2回で体重オーバー)して、前戦で地元フロリダでのランカー挑戦のチャンスを掴んだが、四つでケージに押し込み膠着する展開で僅差のスプリット判定負け。ウェルター級で203cmの長いリーチを持つ。キャリアの10勝はすべてフィニッシュ勝利で、メインカードに出場するニコ・プライスにもパンチでKO勝ちしている。昨年6月以来の試合だが、今年2月にはカラテコンバットに出場し、トップグラップラーのクレイグ・ジョーンズとグラップリングルールで対戦。1R飛びつき三角で一本負けしたが、UFCと契約しながらグラップリングマッチにも多く出場している。33歳。

18歳でUFCデビューしたマシューズだが、今年で30歳となる。ランキング手前で層の厚いウェルター級ランカーの壁に当たっており、中堅ポジションが続いている。UFC12勝7敗で、ライトからウェルターに上げてからは9勝4敗。前回はデビュー以来15連勝・UFC3連勝のマイケル・モラレスと対戦し、打撃で互角に打ち合ったものの、手数で上回ったモラレスに判定負けした。29歳。

両者オーソドックス。距離を取りジャブ、ローを出していくロウ。マシューズもロー。右から左ハイを入れるロウ。じわじわと詰めるロウ。右フックからコンボを入れた。マシューズもボディで打ち返すが、ロウの右がヒット。マシューズも飛び込んでのパンチ連打を打ち返す。また右がヒット。マシューズも打ち返しているが間合いの外。ケージに詰めたロウだが、左右のパンチを振って防御するマシューズ。鼻血を出しているマシューズ。残り1分。詰めてきたロウに左フックを入れたマシューズ。ロウが飛び膝を出したが、パンチを合わせようとしたマシューズがローブロー。タイムストップ。再開。すぐにパンチで出たマシューズ。ロウ首相撲で受け止める。飛び膝に右を合わせたマシューズ。ロウ蹴りでスリップすると、残り10秒引き込んでしのごうとする。上になったマシューズだがホーン。

1Rロウ。

2R。マシューズ詰めてきた。カーフ。右ボディ。飛び込んでワンツー。ロウはまだ様子見。右を打つと首相撲に捕らえたが、マシューズがパンチを振るとヒットしちょっとぐらついた。ジャブを入れるロウだがマシューズが打ち終わりにパンチを返す。マシューズがパンチで先手を取っていく。ロウは手数が少ない。マシューズが飛び込んでパンチを入れる展開。打ち終わりにパンチを返したロウだが、さらに打ち返すマシューズ。ロウの手が出ないまま2R終了。

2Rは手数でマシューズ。

3R。ロウが出てきた。パンチを入れるとタックル。が、マシューズ受け止めて逆にテイクダウン。しかしロウがオクトパスガードからスイープ。マシューズのガード。背中を向けたマシューズ。バックマウントを狙ったロウだが、足のフックがかからずハーフバック。落として上を取ったマシューズ。ロウがハーフからまたオクトパスガードを狙ったが、今度は脇をくぐらせずに防いだマシューズ。ハーフから肩固めを狙う。外したロウだがなおもハーフガードの体勢が続く。残り10秒でロウがスイープで返そうとしたが、マシューズが上をキープ。タイムアップ。

29-28×2、30-27の3-0でマシューズ勝利。

1Rは打撃が良くヒットしているように見えたロウだが、2R以降なぜか手が出なくなってしまった。スタミナ切れか?

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