ウェルター級。
地元ニュージャージーのガルはLookin' for a Fight出身で、実力より知名度がある選手相手の試合が組まれがちな人気先行ファイターだったが、通常の選手と当てられることが増えると、中堅以下のポジションで勝ったり負けたりの普通の選手に。UFCデビューは24歳だったが、今や32歳。しかし戦績が振るわなくなったのは怪我の影響もあったとのことで、一昨年4月のマイク・マロット戦でKO負けした後に腰の手術を受けて回復したとのこと。今回はUFC0勝1敗のハファス相手にアンダードッグ。柔術バックボーンのグラップラー。
ハファスは昨年7月にUFCデビュー以来4連続1Rフィニッシュ勝利でランカーとなったジャック・デラ・マダレナと直前の代役として対戦。いきなりセミでの登場となったが、マダレナ相手にテイクダウンを奪っていく展開で追い込み、スプリット判定まで持ち込んだことで評価を上げた。今回は第3試合という扱いだが、名前のあるガルとナンバーシリーズでの対戦というのは、前回の試合が評価されたか。ガルと同じ32歳。
両者は10年以上前にグラップリングマッチで対戦し、その時はハファスが勝っているが、ガルがその後すぐUFCと契約し、CMパンクらのビッグネームと対戦するなどスポットライトが当たる場所で戦ってきたのに対し、ハファスは戦績が勝ったり負けたりでコンテンダーシリーズ出場のチャンスもなかなか回って来ず、常に代役出場のチャンスを狙って欠場選手のニュースをチェックしてきた苦労人。
すぐに詰めたハファス。両者オーソドックス。ジャブ、右で牽制する。ガルは下がってケージ際をサークリング。右を入れたハファス。ジャブがヒット。さらに右オーバーハンド。ガルまだ試合感覚が戻っていないか。右オーバーハンドから返しの左フックを入れるハファス。パンチを振って出る。ガルも打ち返すが下がる。飛び込んでパンチを入れたガル。カーフにつなげる。しかしハファスのスーパーマンパンチがヒット。ワンツーを入れるガルの打ち終わりにパンチを返した。残り1分。ガル飛び込んでパンチを入れるが、打ち終わりにパンチを貰う展開が続いている。だがガルも出てきた。ガルの右がヒットするが、打ってこいと挑発するハファス。ホーン。
1Rは手数でハファス。
2Rもすぐ詰めるハファス。ガルの右にハファスも右を合わせた。ガルのワンツーがヒットするが、ハファス詰めて右オーバーハンドを打ち込む。ワンツーを入れたハファス。ガルサークリング。右オーバーハンドをもらう。詰めるハファス。ボディを入れたガル。お互いの右が交錯。ガルタックル。テイクダウン。足で離したハファスがすぐに立つ。バックにつこうとしたガルだが組ませず離れるハファス。ジャブのダブルから右を入れたガル。しかし残りわずかでハファスがタックル。テイクダウン。自ら立つと足を蹴る。ホーン。
2Rは微妙。ガルのクリーンヒットもけっこうあったが、手数ではハファス。
3Rもすぐ出てきたハファス。サウスポーからワンツーを放つとオーソに戻す。スイッチを繰り返す。ガルが右で飛び込むところにバックブローを狙う。ガルの右がヒット。しかしハファス下がらない。出てきたガルのパンチにパンチを打ち返す。ガルが圧を強めてきたが、ハファスの右をもらい後退。しかし今度はガルのパンチを貰ったハファスがダウン気味に倒れる。すぐ立った。ガルタックル。テイクダウンしたが、またすぐに立つハファス。お互いパンチがヒット。今度はハファスがタックル。またギロチンを合わせるガルだが、すぐに外すハファス。ケージを使って立ったガル。また打撃戦。ガルのパンチのヒットが増えてきた。ハファスタックルに入るが止められた。ちょっとタックルが逃げ気味になってきた。またタックルを切るガル。パンチがヒットするがハファス打たれ強い。さらに打ち込むガルにパンチをかいくぐりタックル。テイクダウンし押さえ込むが、残り10秒で自ら立って我龍タイム要求。パンチを振ってヒットさせたハファス、最後に飛び膝。タイムアップ。
30-27×2、29-28の3-0でハファスがUFC初勝利。
後半かなりパンチを貰う場面があったが、打たれ強く、気持ちも強かった。要所でテイクダウンを奪っていたのも大きかった。グラップラーのガル相手にタックルを仕掛けるあたり、組みでも自信がある様子だった。